空高く生い茂る竹やぶで行われていたのは生え放題となってしまった竹の伐採。
活動の中心として竹を伐採するのは、樋口純子(ひぐち・じゅんこ)さんだ。

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樋口純子さん:
定期的に切って(竹を)間引いてあげないと、森の生態系が壊れるみたいなことが問題というふうに言われてます。

1日で1m以上伸びることもあるという竹。その強い繁殖力で森を飲み込んでしまう「竹害」が、いま問題となっている。

3年前、家の近くで行われた竹林整備に初めて参加した樋口さん。
その際に感じたのが、“もったいない”。

樋口純子さん:
切った竹ってあまり生かされてなくて、すごくもったいないなというのは思っていて。

そこで、伐採した竹を活用しようと、竹細工を作るワークショップを始動。
その名も「鎌倉竹部」。現在は部員35人で、その技術を伝えている。

樋口純子さん:
竹を仕事にする人が1人ずつ増えていって、そうすると竹林に継続的に人が入るという状況になるので、そういう状況を作っていきたいなと思います。

厄介者とも言われる竹が、どんな存在になることを願っているのだろうか。

樋口純子さん:
竹林がどんどん価値あるものに変わっていって、暮らしに欠かせないものになったりしてきたら、面白いかなと思う。

伐採した竹を無駄にせず、活用するための樋口さんの活動はあすも続く。
(「イット!」5月23日放送より)