ボクシングWBA世界フライ級で世界王者として初防衛に成功したユーリ阿久井政悟選手（28）。社会人としてスタートを切ったゆかりの地で、自らの勝利を凱旋報告するとともに、当時の思い出についても語った。
久々の制服に「落ち着きますね」
眼光鋭く、きりりとした立ち姿の警備員。開店間もないデパートの従業員用出入り口にいるのは、世界王者として初防衛に成功したユーリ阿久井政悟選手（28）だ。
岡山・倉敷市出身のユーリ阿久井選手は大学卒業後、2018年に岡山市の警備会社・山陽セフティに入社し、最初の配属先が「天満屋倉敷店」だった。
ユーリ阿久井政悟選手：
落ち着きますね。最近スーツばかりなので。引き締まる感じ
当時を知る従業員は「まさかボクシングをやっている感じには見えなかった。小柄できゃしゃな人だったが、応援するので頑張ってと話していた。久しぶりに姿が見られるのでうれしい」と振り返った。
5月6日、初防衛に成功したユーリ阿久井選手。「皆さんの応援のおかげでここまで来られた。これからも頑張るので応援お願いします」と、社会人としてスタートを切ったゆかりの地で凱旋報告した。
天満屋倉敷店・城本吉徳店長は「我々は世界チャンピオンの阿久井選手と同じ店舗で勤務していることを誇りに思う。次の防衛戦での勝利を楽しみにしている。本当におめでとうございました」とユーリ阿久井選手の凱旋を祝福した。
ユーリ阿久井政悟選手：
社会人になって初めて勤務した地で、当時、緊張しながら（店の）中を通ったのを思い出した。天満屋倉敷店で働いていた時はいろんな客と接して楽しかった思い出がある
トレーニングに専念するため2023年9月から警備の仕事は休職中だが、5月13日は特別に制服姿を披露した。ユーリ阿久井選手は約1カ月間の休養を経て、次の防衛戦に向け、練習を再開させるという。
（岡山放送）
