どれだけ話し方がうまくとも、まずは人としての魅力を伝えない限りは評価されづらい事実を示す良い例でしょう。

仕事での活躍は“好感度”で決まる

さらにグランドバレー州立大学の組織行動学者ジェリー・マウントは、感情知性に関する300以上の先行研究を調査したうえで、ビジネスで最高のパフォーマンスを発揮するためには〝好感度〟が不可欠だと指摘。

好感度さえ調べれば、その人が仕事で、仕事で活躍できるかどうかを高い確率で判断できると報告しました。

好感度で仕事で活躍できるかを判断できる(画像:イメージ)
好感度で仕事で活躍できるかを判断できる(画像:イメージ)

その予測の精度は、「合理的な思考」「伝え方のうまさ」などを調べた場合よりも300%以上も高いというから驚きです。

とはいえ、これもまた当たり前の議論でしょう。誰もがタバコは身体に悪いことを知りながら禁煙できないのは、「論理性」や「わかりやすさ」を備えたメッセージだけでは十分でない証拠です。