東京都の中学生が新潟県阿賀町を訪れ、田植えを体験した。県内各地で農村の暮らしを学ぶ「にいがたファームステイ」と呼ばれる教育体験に参加した生徒たち。大自然の中で感じたこととは…

東京の中学生 新潟で“田植え”を体験

5月8日、阿賀町三川地区の田んぼで行われていた田植え体験。

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体験していたのは東京の聖徳学園中学1年生120人で、コシヒカリの苗の手植えに挑戦した。

しかし、泥に足をとられたり、虫におびえたりと、のどかな風景の中に中学生の叫び声が響いていた。

この田植え体験は県内の複数の地域が連携し、農村体験を受け入れるにいがたファームステイの一環で行われたものだ。

にいがたファームステイは県内の生産者が減少する中、広域で生徒の宿泊を受け入れる取り組みで、2024年で2年目を迎える。

聖徳学園中の生徒たちは2日間、阿賀町・上越市・妙高市に分かれて農家の家に宿泊。

阿賀町観光協会の大堀洋之さんは「新潟県と言えば米どころ田植えを学んでほしいのと、生徒が大きくなってから新潟県に遊びに来てほしい」と話した。

初の田植え体験は…「自然が最高!」

初めての田植えに苦戦していた生徒たちも徐々に慣れてきた様子。

生産者に「三川地区に就職して」とスカウトされるほどのセンスを見せる生徒も現れたが、生徒は「バレーボールがやりたいので…」と回答。

それでも、生徒たちの活躍により、1時間ほどで田んぼ3枚に苗が揃った。

生徒からは「楽しかった。歩くのも楽しかったし、虫もたくさんいて自然が最高だった」「農家の気持ちを味わえてすごく楽しかった」と笑顔が見られた。

体験に汗を流したあとは、三川地区産のコシヒカリでお腹を満たした生徒たち。

植えられた苗は地元の生産者が管理し、収穫後は生徒たちのものに届けられるという。

普段は大都会で暮らす生徒たちは大自然を満喫できたようだ。

(NST新潟総合テレビ)