栃木県の山中で、宝島龍太郎さんとその妻・幸子さんが焼けた遺体で発見された事件。

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死体損壊の疑いで逮捕された、宝島さん娘の内縁の夫・関根誠端容疑者(32)の人物像と、宝島さん夫婦との関係が、取材で分かってきました。

宝島さん夫婦を「パパ、ママ」

宝島さん夫婦が経営する会社で、マネージャーとして働いていた関根容疑者。その仕事ぶりについて、宝島さん夫婦と関根容疑者の知人は「マネジメント全部、店の経営とまではいかなくても、実務は彼が引き受けていた」と話します。

関根容疑者の知人は、事件前の夫婦と容疑者の様子について、普段と変わった様子はなかったといいます。

関根容疑者の知人:
(4月)12日、13日は関根容疑者と、(宝島さんの妻)幸子さんが歩いているのを見た。普通に会話して特に変な様子はなかった。
(関根容疑者は)いつも龍太郎さんや幸子さんと歩いている。仕事としては最初アルバイトで入ったと聞いた、今は何店舗か任されていると。

宝島さん夫婦と容疑者を知る別の人も、夫婦と容疑者の関係についてこう話します。

宝島夫婦と関根容疑者を知る人:
関根さんってどういう人なんですか?ってなった時に、「娘と地元が一緒なんだ」みたいな話が最初出ていて、「今娘と付き合っている」みたいな感じで。
見る限り仲いいです。(宝島夫婦を)「パパ」「ママ」って呼んでいたから、関根容疑者の方が。パパ、ママって呼んでいたし、タメ語です。基本的には。
(関根容疑者が)やたらとメニューを見るんですよ。メニューを見て、「原価率が」みたいな。「20円ぐらいの400円ぐらいで売れるよね」とか、「この味すごいいいじゃん」とか、「このセロリのこういう味つけいいよね」みたいな感じで。「これなんとか出そうよ」とかって言ってるんですよ。
ビジネスを手伝ってくれているっていう話もそうですけど。だから、もうかなり(関根容疑者が)経営に深いところ関わっているんだなっていう話が、そこでわかっていくみたいな感じだったんですよね。関係性的には。

宝島さんが経営していた店舗
宝島さんが経営していた店舗

「いずれは店を継ぎたい」と話していたという関根容疑者。宝島さん夫婦の元で献身的に働く様子が目撃されていました。

一方で、宝島さん夫婦の店の近隣の店舗関係者は、関根容疑者に対し、あまり良い印象を抱いてはいなかったと話します。

近隣の店舗関係者:
(関根容疑者の印象は)ちょっと不良みたいな、チンピラみたいな感じだった。
宝島さん夫婦が乗る車の運転などをしていた、役割としてはマネージャーをしていて、何店舗か管理をしていた。
2人(宝島さん夫婦)が亡くなったら、関根容疑者が一番得になるのでは? 14店舗の経営権が関根容疑者にいくんだからね。

また、関根容疑者の友人によると、去年12月、関根容疑者から宝島さん夫婦との“あるもめ事”について聞いたといいます。

関根容疑者の友人:
店名やお店のコンセプトなどの売り出し方を関根さんがプロデュースして、お店を何店舗か出していて。そのお店が実際ににぎわっていて、売り上げがいいから、会社の内部で揉めていたっていう話は本人から聞きました。
宝島さんから、「もうちょっと利益を回せ」と言われていたようです。

関根容疑者は、宝島さん夫婦に、店の売り上げを会社に還元するように迫られ、不満に思っていたというのです。

事件後も取引の電話

事件後も店を続けていく様子だったという関根容疑者。
宝島さん夫婦の店と取引があった業者は、事件後に電話で関根容疑者と、今後の取引について話をしていました。

宝島さんの店と取引のある業者:
(事件から)一週間後ぐらいですか?それで納品始まったんで、「じゃあ今後はこういうことでやっていきますんで」という話をちょうど…(5月)1日に電話で話しました、関根さんと。「今まで通りちゃんとやるんで、今まで通りの納品をよろしくお願いします」っていう、ことを本人は言っていましたね。
きょう(7日)注文が入ってたんですよ。注文入ってたんですけど、朝、納品の運送屋の人が行ったら「店、全部閉まっています」と。
(「めざまし8」5月8日放送より)