熊本・菊陽町に進出した台湾の半導体製造大手・TSMCについて、台湾の経済ジャーナリスト・林宏文さんが講演会を開き、TSMCの熊本進出の理由や今後の展望について語った。
「TSMCはなぜ熊本を選んだのか」
熊本学園大学などが開いた講演会には、TSMCを30年以上にわたって取材している台湾の経済ジャーナリスト・林宏文さんが登壇。「TSMCはなぜ熊本を選んだのか?」というテーマで講演した。
この記事の画像(4枚)TSMCが日本国内で初めてとなる工場を菊陽町に建設した理由について「熊本の水資源の豊富さ、エネルギー供給の安定性もありますが、それ以上にソニーや三菱など多くの産業が強い基盤を持っていて、この環境がTSMCが熊本を選んだ大きな理由ではないかと思っています」と述べた。
また、林さんは、「日本の半導体産業の弱体化」について触れ、AIを積極的に取り入れていくことや、九州と台湾のそれぞれの強みを生かす「日台シリコンアイランド連盟」を設置することを提言した。
一方、林さんはTKUの取材に対し、「第3工場の熊本進出について可能性はある」とした上で「どのように現地の産業・企業と結びつくのかが最終的なカギになる」と話した。
(テレビ熊本)