アメリカから国賓待遇を受けた岸田首相。日本時間11日午前7時ごろから開かれた、バイデン大統領主催の公式晩さん会は、スペシャルずくめとなった。

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晩餐会には、日本の音楽ユニット「YOASOBI」の2人や、ソフトボール金メダリストの上野由岐子選手。経済界からも、楽天の三木谷浩史社長などが参加。アメリカ側からは、俳優のロバート・デニーロさんなどが招かれ、歌手のポール・サイモンさんが歌声を披露した。

アメリカが用意した“日本へのお土産”は他にも。アメリカが主導する「アルテミス計画」で、日本人宇宙飛行士の2人が月面着陸に参加することが正式に決まったのだ。

岸田首相:
アルテミス計画において、日本人宇宙飛行士が米国人以外で初めて月面に着陸でできることを歓迎いたします。

「米国」を「中国」と…岸田首相が痛恨の言い間違い

晩さん会に先立ち、日本時間11日未明には日米首脳会談が行われ、中国を念頭に、安全保障や宇宙などの幅広い分野で連携を強化することで一致した。

その直後の共同会見では、日中の外交について質問された岸田首相が痛恨のミスをする場面が。

岸田首相:
引き続き同盟国たる中国と…失礼。同盟国たる米国、失礼。同盟国である米国と…。

同盟国の米国を中国と言い間違え、苦笑い。慌てて言い直した。首脳会談で大きな焦点となった“対中国”だが、宇宙開発を巡る分野も例外ではない。

中国も有人での月面着陸を独自に目指す中、半世紀ぶりの月面着陸を目指すアメリカ主導の「アルテミス計画」に、日本人の宇宙飛行士が参加することが決定した。

2028年、日本人が月に降り立つ可能性

今から55年前の1969年7月、アメリカの「アポロ11号」が月面に着陸し、人類は初めて月に降り立った。ニール・アームストロング船長が月から地球に送ったのが、有名なこの言葉だ。

ニール・アームストロング船長:
これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。

半世紀ぶりの挑戦となるアルテミス計画。アルテミスはギリシャ神話だと“月の女神”で、アポロとは双子のきょうだいにあたる。

日本とNASAが9日に交わした合意文書では、日本人宇宙飛行士が2回にわたり、月面着陸する機会が提供されることが決まった。アメリカが月面着陸で合意した国は、日本が初めてとなる。日本人が初めて月に降り立つ目標は、2028年だという。
(「イット!」4月11日放送より)

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