元横綱の曙太郎さんが、4月に心不全で亡くなっていたことがわかった。54歳だった。
アメリカ・ハワイ出身の曙さんは1993年に第64代横綱になり、若貴兄弟のライバルとして大相撲人気を支えた。
54歳の若さでの死去を受け、SNSには驚きと悲しみ、そして感謝の声が溢れた。
「若貴と共に人気を博した ご冥福お祈り申し上げます」「若貴兄弟と大相撲を盛り上げてくれていたなあ」「曙、武蔵丸、貴乃花、若乃花。 あの頃の横綱が懐かしいな」など、若貴兄弟とともに大ブームを巻き起こした時代を振り返る声が多数寄せられた。
「若貴曙時代はいっちばん相撲観てたなぁ……若々しい寺尾関やらお兄さんの逆鉾関もいて華やかなりし頃やった」「若貴ブームの時はまだ小さかったけど、いい力士が多くて楽しかった。曙がいたから貴乃花は強くなったし、貴乃花がいたから曙も強くなって最高のライバルだと思う」「相撲観に行ったとき 目の前に 曙 がいて チビリそうになったの 今でも昨日の事のように覚えてる。ご冥福をお祈りします」など横綱時代の業績をたたえる書き込みが多い一方で、「曙さん大相撲の強い横綱のイメージもそうだが、プロレスを楽しそうに取り組んでたのが印象的でした。 お疲れさまでした」と、格闘家・プロレスラーとしての曙さんを惜しむ声も多数あった。
中でも、「大晦日のK−1での、ボブサップ戦が懐かしい」「ボブ・サップとのK-1の試合 全日 ハッスルでのプロレスラーとしての活動などが印象に残ってます」など、2003年12月31日の大晦日に行われたボブ・サップ選手との試合で、強烈なパンチを受けて前のめりにリングに沈んだ、格闘技史に残る衝撃的なKO負けを思い出す人が多かった。
相撲界、格闘技界に大きな足跡を残した曙さんの早すぎる死に、「どうか安らかに」との声が溢れている。
(写真:時事)