富士山西側斜面で9日、「スラッシュ雪崩」と呼ばれる大量の土石流が観測された。
富士砂防事務所が、工事業者へ注意喚起のためにSNSに映像を投稿した。
土石流は、砂防施設が受け止めるため、麓への影響はないという。
標高約2100メートル地点を駆け降りる土石流
富士山の西側斜面で9日、ものすごい勢いで大量の土石流が駆け降りる映像が公開された。

9日午前、監視カメラがとらえたのは「スラッシュ雪崩」。
現場は、富士山の西側斜面。
国土交通省・富士砂防事務所によると、9日午前8時20分ごろ、「大沢崩れ」と呼ばれる谷の、標高約2100メートルの地点で観測された。

この土石流は、「スラッシュ雪崩」という現象。
担当者の国交省・富士砂防事務所の中戸真一さんは「春先に起きやすい現象。(水が)しみ込まず表面を流れやすくなる。気温が高くなり、融雪などで水量が増え、土砂を巻き込み発生しやすくなる」 と解説している。
土石流「麓まで流れる心配はない」
富士砂防事務所がSNSに投稿したのは、工事業者に注意を呼びかけるため。

これまで、被害は確認されていない。
土石流は、砂防施設が受け止めるので、麓まで流れる心配はないとしている。
(「イット!」 4月9日放送より)
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