ご神体を背負った子どもたちが家々を回る伝統行事「山の神の勧進」が山形・金山町で行われ、春を告げる威勢のいい声が町中に響き渡った。

「子どもは地域の宝もの」

玄関で「山の神の勧進、勧進! 三升五合量れっちょ、量れっちょ!」と口上を唱える子どもたち。

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「山の神の勧進」は、金山町に伝わる4月2日の恒例行事だ。
「女神」である山の神は、女性が近づくことを嫌うとされ、山崎地区では男子が各家庭を回る。

2024年は、1歳から中学2年生までの14人が“神の使い”となり、普段、地元の神社に安置しているご神体の石像や木像を分担して運び、一軒一軒回って「守り神」の到来を告げる。

住民:
五穀豊穣(ほうじょう)。豊作になるように願いを込めた地域の伝統行事。今年も豊作になるように願った

4月2日は「山の神」と「田んぼの神」が入れ替わるとされる旧暦の3月3日でもある。
地区の人たちは、五穀豊穣や子孫繁栄に加え、無病息災も祈願していた。

住民:
孫たちと家族の健康を祈った。子どもは地域の宝もの

大正時代から100年以上続く「山の神の勧進」。日中、家にいなかった住民たちは、夜の公民館に集まり、安置された山の神に祈りを捧げるという。

(さくらんぼテレビ)

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