県教育委員会は「夜間中学」の在り方について検討委員会を立ち上げ、初会合を開いた。
「夜間中学」は、夕方以降の時間帯に授業を行う公立の中学校のこと。
2016年に「教育機会確保法」ですべての地方公共団体に夜間中学における就学機会の提供が義務づけられ、国は各都道府県に対し少なくても1つの設置を求めている。
6日に開かれた県の検討委員会の初会合では、事務局から全国の設置状況が報告された。
すでに設置されているのは32都道府県・62校で、今後設置を予定しているのが6県、検討中が山形・青森・山梨の3県だという。
出席した委員からは、「現在も教員が不足しているため新たな学校の設置は簡単ではないのでは」といった声もある中、「学べる機会をできる限り用意してほしい」など前向きな意見も多く出ていた。
(県多様な学び推進室・森本真紀室長)
「県民一人ひとり、どの年代の人も学びの保障がされる県になるといいと、期待をもって設置に向けて検討したいと強く思ったところ」
検討委員会は今後、会議を2回開いて報告書を作成し、県教育長に報告することにしている。