3月27日、宝塚音楽学校で入学試験の合格者が発表されたが、受験者数は過去最低に。その発端とみられる宝塚歌劇団員の死亡事件で、パワハラに関係したとされる上級生が、遺族に謝罪する方向であることが分かった。

遺族と対面しての直接謝罪はしない方向

宝塚歌劇団の劇団員(当時25)が、2023年9月にマンションから転落死した問題。

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遺族側は上級生らのパワハラがあったと主張し、謝罪と補償を求め、劇団側と協議を続けている。

劇団側で検討されているのが、劇団を運営する阪急阪神ホールディングスの角和夫会長(74)が、パワハラをしたとされる上級生から謝罪文を預かり、遺族に手渡すという方法で、遺族と対面しての直接の謝罪は行わないとみられる。

「厳しい指導などがあっての華やかな世界」

そうした中で27日に行われたのが、宝塚音楽学校 第112期合格者40人の発表。学校には入学説明会に出席する未来のタカラジェンヌたちが訪れていた。

その一人が、高校1年生の赤井七海さん(16)。赤井さんは2023年も受験したが最終試験で不合格となり、2024年に再チャレンジして夢を叶えた。

赤井七海さん:
たくさんのお客さまを笑顔いっぱいにできるような舞台人になれるように努力します!

そうした喜びの一方で、宝塚音楽学校の受験者数は480人、競争倍率は12倍と過去最低を更新した。

パワハラや過酷な労働環境など歌劇団が抱える問題が表面化し、受験を見送った生徒も多くいたとみられる。

赤井七海さん:
厳しい指導などがあっての華やかな世界だと思う。“タカラヅカ”が大好きな気持ちは小学校2年生の時から変わらない。

宝塚の関係者は、受験者数の減少に一連の問題の影響があったことを認め、今後、劇団とともに音楽学校の風土改革を急ぎたいとしている。
(「イット!」 3月27日放送より)

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