食料不足が深刻なガザ地区への支援は、ドイツが空からの物資の投下に新たに加わった。スペインからは200tの食料が海上輸送で初めて届けられ、新たな海上ルートによる支援の可能性が示された。
人口の4分の1が飢餓状態
「カンカンカンカン…」
12日、戦闘が続くパレスチナ自治区ガザに響いた音。市民は空の鍋やフライパンを叩くことで、深刻な飢えを訴えた。

危険な陸路に代わる空からの支援物資の投下は、アメリカやフランスなどに続きドイツも加わったが、ガザでは人口の4分の1にあたる、少なくとも57万6000人以上が飢餓状態にある。
こうしたなか、ガザに少しでも多くの食料を早くと、海で新たな動きがあった。

クレーンにぶら下がっているのは、スペインの船が運んできた支援物資。初めて、海上輸送によってガザへの支援物資が到着した。
食料を運んだ支援団体の男性は「200tの食料が届いた。ガザの街まで運ぶ予定だ。今夜ではないが、すぐだ」と話す。

今回、船から物資を下ろせるよう、急きょ桟橋が造られた。
新たな海上ルートは、ガザの人たちに十分な食料を届けられるのだろうか。
(「イット!」 3月18日放送より)
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