三重県四日市市が用意しているふるさと納税で、2年間応募がなかった“ユニーク”な返礼品に、ついに申し込みがあった。
市の職員が観客役…四日市市を挙げてバックアップ
東海3県の中でも特に力を入れている三重県四日市市では、「名門ライブハウス「CLUB CHAOS」でなりきりボーカル収録」というユニークな返礼品を用意している。
ゴールデンボンバーなども出演したステージで熱唱する様子をミュージックビデオに仕上げてくれるもので、必要な寄付額は“25万円”だ。
2022年から始めたものの、なかなか応募がなかったが、ついに寄付する人が現れた。
東京の音楽系の専門学校に通いながらシンガーソングライターとして活動する「だおち」さん(20)だ。これまで配信限定で曲をリリースしていたが、ミュージックビデオの背景は静止画のみだった。
だおちさん：
僕がMVを撮ったことがなくて、制作費が何百万円とかいうのを調べて知って、色々探してたら四日市のふるさと納税で撮れると知って、親にお願いして「20歳の誕生日プレゼントにいいよ」って
収録の日、だおちさんを出迎えたのは、四日市市のふるさと納税の戦略プロデューサー・日下幸一郎さん。年収1000万円の条件で2023年、採用されている。
この返礼品のために“市長が歌うPR動画”を作成し、テレビやネット動画などでの宣伝につなげた仕掛け人だ。
日下幸一郎さん：
市長に返礼品を体験してPRしていただいて、ネット動画をご覧になった方から寄付がありましたので、嬉しい限りですね
ミュージックビデオ作成ではプロのスタッフがバックアップし、市の職員たちが観客役として応援に駆け付けた。
だおちさん：
三重県の四日市市にこんな感じで招き入れてくれて、本当にありがとうございます。嬉しいです。このMVを一生背負って音楽活動をしていこうと思います。どんどんふるさと納税の売り上げが伸びていって、日本一になってほしいなと思います
日下幸一郎さん：
四日市のふるさと納税全体を盛り上げるイベントの一つなので、さらにご寄付・応援いただけるように、引き続き気を緩めず頑張っていこうと思っています
（東海テレビ）
