パリ五輪のラスト1枠の選考を兼ねた名古屋ウィメンズマラソンが10日に開かれる。加世田梨花選手は、大学卒業後のどん底を乗り越えて運命の舞台に挑む。

パリ最後の1枠は「日本記録更新が最低条件」

加世田梨花(かせだ・りか)選手は、名門・名城大学女子駅伝部出身で、1年生からエースとして活躍し、最終学年ではキャプテンも務めた。

加世田梨花選手:
(Q.キャプテンキャラだった?)いや全然!キャプテンキャラじゃないです。米田監督としては走りでチームを引っ張っていける人にキャプテンをやってほしいって

その想い通り名城大の黄金期を支え、世代トップランナーとして活躍したが、卒業後は思うような結果は出せず、ひとり苦しんでいた。

そんな時頼ったのは名城大学・米田勝朗監督でした。

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米田勝朗監督:
本当に半年も経たないうちに「私無理です」って。その時は弱ってましたね、ここで耐え抜かないと彼女の成長はないなって思ったので、「俺にはそんなことは絶対言うな」って

加世田梨花選手:
米田先生の言葉で変わんなきゃなって思えたことは多かった。一番どん底にいた時に私を変えてくれたのがマラソンだったので、毎回毎回自分と向き合うたびに、新しい自分に出会える気がして

マラソンに挑戦すると、再び輝きを取り戻した。

2022年のベルリンマラソンで、当時日本歴代10位の記録をマークするなど、一躍日本代表候補となった。

パリオリンピック代表最後の1枠へは、「日本記録更新が最低条件」という高い壁が立ちはだかる。

加世田梨花選手:
そこで諦めるくらいこっちも簡単な気持ちでやっていないので

大会前最後の40キロ走では、最後の5キロは日本記録を超えるペースで走り切った。

加世田梨花選手:
最後、足もつれそうになっちゃったんですけど、めちゃくちゃいっぱいいっぱいってわけではなかった

輝きを取り戻した世代トップランナーが、名古屋からパリを目指す。

加世田梨花選手:
絶対パリ行きたい気持ちはあるので、名古屋で全力出し切って(代表を)掴めるように頑張りたいと思っています

(東海テレビ)

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