4歳の娘を薬物で殺害した疑いで逮捕された夫婦について、警視庁は、6年前に死亡した姉を殺害した容疑でも、再逮捕する方針を固めた。

この事件は、2023年3月、東京・台東区のマンションで4歳の次女・細谷美輝(よしき)ちゃんに向精神薬や不凍液を与え中毒死させた疑いで、ホテル経営者の細谷健一容疑者と妻の細谷志保容疑者が逮捕されたもの。

警視庁は、2018年4月、自宅で死亡した健一容疑者の姉・美奈子さんにも不凍液を与え殺害した疑いが強まったとして、6日にも2人を再逮捕する方針を固めた。
美奈子さんは、2日間にわたり無断欠勤が続いたことから、会社から連絡を受けた親族が110番通報。警察官が、健一容疑者とともに自宅を見に行ったところ、死亡しているのが見つかったという。
美奈子さんの遺体は当時、行政解剖されたが、事件性については認められなかった。

しかし2023年、美輝ちゃんが薬物中毒で死亡したことから、保存されていた美奈子さんの臓器の一部を再鑑定したところ、美輝ちゃんの遺体と同じ、不凍液の成分が検出されたという。
また、パソコンなどの解析から、姉が亡くなる前にも2人が不凍液を購入していたこともわかっている。

健一容疑者と美奈子さんの間には、相続を巡るトラブルがあったとみられていて、警視庁は2人から動機などを詳しく聴く方針。
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