2月14日はバレンタインデー。週末のチョコレート売り場が大勢の買い物客で賑わいをみせるなか、能登半島地震の被災地の支援としても、バレンタインのチョコレートが活用されている。
「ブラックサンダー」を被災地へ
東京・小平市にある、チョコレートメーカー「有楽製菓」の直営店では、期間限定のバレンタインキャンペーンが開催されている。
1番人気のチョコレートは、一つ37円(税込み)の「ブラックサンダー」だ。低価格で、気軽にプレゼントできるため、義理チョコとしてもおなじみだ。

バレンタインデーが迫る、1月下旬から2月上旬までは1年で最も忙しい時期だが、有楽製菓はチョコレートなどを能登半島地震の被災地に支援することを決めた。

有楽製菓株式会社・マーケティング部 北島あやさん:
私たちの会社でできることを社内で検討し、ブラックサンダーや義援金の支援を行う方向で現在準備を進めています。
チョコレートを食べて、少しでも元気を取り戻してほしい。そんな思いを込めたチョコレートは、今週、被災地に順次届けられている。気軽に食べられるチョコレートは、少量でもカロリーが高く、かさばらないことから非常食にも向いているという。

直営店を訪れた女性:
バレンタイン的なものを送ってあげると、気持ちがちょっと明るくなると思う。
直営店を訪れた女の子:
エールになるんじゃないかなと思います。
「六花亭」とコラボしたチャリティーチョコ
地震の翌日から緊急支援チームを派遣、甚大な被害を受けた輪島市や珠洲市などで活動を続ける、国際NGO「AAR Japan[難民を助ける会]」。
![AAR Japan[難民を助ける会]の活動](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/5/d/700mw/img_5d848ff69d66c92fb32e9562c27adf93309508.jpg)
能登半島地震では、被災者に温かい食事の提供や衛生用品などを配布。言葉の壁で支援物資にたどり着けない外国人被災者や、障害のある人への支援も行っている。
AAR Japan[難民を助ける会]・広報担当 伊藤美洋さん:
2月後半にはお風呂も提供できる予定で準備を進めています。
さらに、期間限定のチャリティーチョコレートを販売し、その利益を被災者への支援につなげている。

ホワイトチョコレートで知られる、北海道の「六花亭」とコラボし、「ホワイトチョコレート」「ビタスィート」「抹茶」「モカ」の4種のチョコレートが入るオリジナル商品だ。

戦闘状態が続くウクライナやアフリカのウガンダなど、世界17カ国で支援活動を行う国際NGO。パッケージの花の絵は、シリア難民の子供たちやウガンダの難民が暮らす地域の学生たちが描いた。
AAR Japan[難民を助ける会]・広報担当 伊藤美洋さん:
被災した方々のために何かしたいというお気持ちの方は、いっぱいいらっしゃると思うんですけれども、その行動の後押しになればと思っております。
チョコレート販売の利益は、能登半島地震の被災者のほか、世界の難民支援などにも活用される。
(「イット!」2月10日放送より)