台湾の半導体製造大手TSMCは6日夜、「第2工場も熊本県に建設する」と正式に発表した。総投資額は3兆円規模とみられている。TSMCの子会社で、運営にあたるJASMに新たにトヨタ自動車も出資する。
「第2工場も熊本に」TSMC正式発表
TSMCは6日夜、「第2工場を熊本県に建設する」とホームページ上で発表した。

すでに第1工場は菊池郡菊陽町に建設していて、2月24日に開所式を予定している。
関係者によると、第2工場も第1工場の近くになるとみられていて、TSMCは第2工場は年内に建設を開始、2027年末までに稼働を目指すとしている。
製造する半導体は6ナノメートルから40ナノメートルで、1カ月の生産能力は300ミリウエハー換算で10万枚を超える大規模なものになる。
第2工場についても日本政府の支援を要請。2つの工場への総投資額は約3兆円に上り、TSMCは、2つの工場で合わせて3,400人以上の雇用が創出されるとしている。

また、熊本の工場を運営するTSMCの子会社JASMには、新たにトヨタ自動車も出資する。
蒲島知事「歴史的決定だと思う」
菊陽町に住む人からは、町の活性化を期待する声が聞かれた。

菊陽町民「外国から来られる人との交流が楽しみ」
菊陽町民「住民が増えると思うので町に活気が出れば」
一方で、渋滞などの交通問題を懸念する声も。

菊陽町民「車が増えたので渋滞が気になっている」
菊陽町民「子どもたちの通学路とか課題があるのかな」
また、蒲島知事は2月7日の会見で次のように述べた。

蒲島知事:
『新生シリコンアイランド九州の実現』と『日本経済安全保障の一翼を担う』という目標に向けて、大変大きな前進となる歴史的決定だと思う
(テレビ熊本)