記録的な大雨に見舞われている熊本県では、7つの市と町で大雨特別警報が出ています。
すでに土砂崩れや冠水などの被害が相次いでいて、今後も川の氾濫などに最大級の警戒が必要です。
熊本市から、テレビ熊本・西村勇気アナウンサーが中継でお伝えします。
住宅街、そして川や水路が入り組んだ熊本市南区の元三町です。
10日午後11時ごろから熊本市中心部で取材を続けていますが、これほど市の中心部で車が水に漬かったり、マンションの一階に水が流れ込んだりというのは今まで記憶にありません。
熊本市では11日午前1時までの3時間で、223mmの雨が降りました。
これは観測史上最も多く、平年の8月一カ月分の雨量を上回る大雨となりました。
ここ熊本市南区元三町は落ち着いた住宅街ですが、溝から水が溢れ、生活道路も完全に冠水しています。
午前7時過ぎ、「60歳の男性が路上で転倒したかもしれない」と消防に通報がありました。
目撃者に話をうかがうと、男性はゴミ箱にゴミを捨てようとしていましたが、その次の瞬間、原因はわかりませんが前のめりに倒れたということです。
冠水した道路に顔が漬かった状態で倒れ、男性は意識不明の状態で熊本市内の病院に搬送されました。
現在、熊本県内は八代市や天草市など9つの市と町に警戒レベル5の「緊急安全確保」が発表されています。
この後も雨が降り続く予想となっていて、最大級の警戒が必要です。