2023年12月に100歳の誕生日を迎えた、福島県郡山市の佐々木俊雄さん。元気の源は、大好きなものを楽しむ食欲と、今も現役を貫く柔道。「柔道は人生の大先生」と話す佐々木さん。柔道の教えに長生きの秘訣があるようだ。

肉とお酒が大好き

家族4人で食卓を囲むのは、福島県郡山市の佐々木さん一家。全員がお酒を楽しむ中…フランス産ワインを飲む手が止まらない佐々木俊雄さんは、なんと御年100歳!

福島県郡山市の佐々木さん一家
福島県郡山市の佐々木さん一家
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「やめられない。酒飲むと、気持ちが落ち着きますから」と話すように。毎晩 晩酌をするのが日課で、好きなものはお酒と牛肉。自宅には。ウイスキーやブランデー、ワインなどが並んでいる。

「やめられない」お酒と肉が大好き佐々木俊雄さん(100)
「やめられない」お酒と肉が大好き佐々木俊雄さん(100)

息子の克人さんは「よく長寿の人が”酒は百薬の長だ”って言ってるのを聞いていると、それはうなずけるところがありますね」と話す。

息子の克人さん 父を見ていると「酒は百薬の長」というのも納得
息子の克人さん 父を見ていると「酒は百薬の長」というのも納得

佐々木さんに、長生きの秘訣を聞くと…「体が丈夫だったということと、昔の人の教えを素直に聞く方だったと思います」と答えた。

丈夫な体と教えを聞いてきたことが長生きに
丈夫な体と教えを聞いてきたことが長生きに

柔道連盟顧問 教え子に五輪選手も

1923年12月12日、樺太で8人兄妹の末っ子として生まれた佐々木さん。中学校入学とともに始めた柔道が、丈夫な体の基礎を作った。

1923年12月12日生まれ 8人兄妹の末っ子
1923年12月12日生まれ 8人兄妹の末っ子

なんと、100歳を超えた今も現役の柔道家で、福島県柔道連盟の顧問として指導者の育成や昇段試験の審査に携わっている。

福島県柔道連盟顧問で現役の柔道家
福島県柔道連盟顧問で現役の柔道家

教え子には、郡山市出身でモントリオールオリンピック銅メダリストの遠藤純男さんもいて、佐々木さんはこれまでの功績などが評価され2023年に八段に昇段した。

2023年に八段に昇段
2023年に八段に昇段

佐々木さんは「柔道始めて一番先に習うのは、自分の精力を良い方に使う“精力善用”、悪い方に使ってはダメなんです。自分の生き方というのが、柔道で支えてもらって変わっていって、ひ弱な私の性格が鍛えられたのはやっぱり柔道だと思います」と語る。

「柔道は人生の大先生」生き方を柔道から学ぶ
「柔道は人生の大先生」生き方を柔道から学ぶ

座右の銘は「自他共栄」

「柔道は人生の大先生」と話す佐々木さん。ただ、熱中しているのは柔道だけではない。書道に、そして絵画…2023年末には人生初の個展も開いた。たくさんの趣味が「嫌なことを忘れられさせてくれる」と感じている。

すべて真剣に 書道・絵画にも熱中 個展を開くほどの腕前
すべて真剣に 書道・絵画にも熱中 個展を開くほどの腕前

「上手になるためには、仲間と一緒に競争したり、友達がたくさんいると、その人たちの技とかそういうものを吸収することができる。これはやっぱり自他共栄の繋がりがあることだと思います」と佐々木さんはいう。

座右の銘は「自他共栄」
座右の銘は「自他共栄」

座右の銘は「自他共栄」…互いに助けあい栄える世の中を作っていく。これは柔道の教えであり、今の世の中にも望むことだという。柔道に支えてもらった人生、これからも「現役」を貫く。

(福島テレビ)

福島テレビ
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