2024年の干支である「辰（たつ）」。愛媛県立とべ動物園では、辰をワニに見立てていて、「辰」はワニを指してしていたという説もあるという。そんな古来から縁起の良い動物とされているワニの秘密に迫った。
“水中メガネ”が勝手に…驚きの生態
見た目は迫力がある、強面（こわもて）アニマルの「ワニ」。一体、どんな特徴があるのだろうか。
愛媛県立とべ動物園・好永多希キーパーが、ワニのテンくんを紹介してくれた。
テンくんは、「マレーガビアル」というクロコダイル科のワニで、他の仲間に比べ、口の部分の「口吻（こうふん）」が細長いのが特徴だ。
全長は約4メートル、体重は300kg以上と、国内でもトップクラスの大きさだ。
このワニの体には、水と陸の両方で生活するためのある「秘密」が隠されているという。
愛媛県立とべ動物園・好永多希キーパー：
「瞬膜」という膜があるんですが、水中に入るとそれが眼球の前に出てきまして、水中の中でも水の中が見えるようになっています。人間でいうと水中メガネをしてる感じ
曽我部愛麗アナウンサー：
水中メガネが勝手に水に入ると降りてくるんですか！ ええ～すごい
陸では瞬膜は降りていないが、水に入った瞬間、真っ白な瞬膜が目をカバーするのだ。
食事は月に2回！歯が抜けても新しく…
とべ動物園を訪れた客にワニに関する疑問を聞いてみると、「ワニの歯並びがどうなっているのか気になります」との質問が。
愛媛県立とべ動物園・好永多希キーパー：
上あごに左右で約30本、下あごにも約30本ほど歯が並んでいます。抜けたら、そこからまた新しい歯が生えてくるような仕組みになっています
また、「1日どれくらいの量の餌を食べてるのか気になる」という質問には…。
愛媛県立とべ動物園・好永多希キーパー：
動物園では月2回、鶏肉を2kgから3kg与えています
曽我部愛麗アナウンサー：
月に2回ですか。毎日ではないんですか
毎月第1土曜日と第3土曜日の午後3時からが餌の時間だそうで、普段はじっとしていて、毎日餌を食べなくてもエネルギーを蓄えるておけるのだという。
辰年の2024年は、テンくんに会いに行ってみては？
ことし注目“年男”“年女”の動物たち
他にも2024年の“年男”と“年女”となる動物たちを紹介する。
まずは、年女・クロサイのクー（24歳）だ。
愛媛県立とべ動物園・大政宗成キーパー：
結構やんちゃといいますか、おてんばで、あっちこっちの扉を押したりする子です
キーパーの声に反応して駆け寄っていくクーの姿が、何ともかわいらしい。
また、クーにはこんなエピソードも！
愛媛県立とべ動物園・大政宗成キーパー：
実は動物園だと、あっちこっちにコンクリートの壁とかあってこすっていくので、クーちゃんは特によくこする子なので、角は小さいです
続いては年男・キリンのリュウキ（12歳）を紹介。
最近の様子について、大野綾菜キーパーは「少し頑固なところが出てきたのかなと思います。毎朝トレーニングをしているんですけど、その時の反応が『え～やるの』みたいな」と教えてくれた。
意思表示がはっきりしてきたリュウキ、この日のご機嫌は？
愛媛県立とべ動物園・大野綾菜キーパー：
きょうはトレーニングもやる気あって、いいスタートがきれました
今後もチャーミングなリュウキに注目だ。
そして、辰年なのは動物だけではない。宮内敬介園長も年男だ！
宮内園長は、「とべ動物園も辰年なんです。辰のように空を飛ぶ勢いで動物園の魅力を向上させて、お客様にもっともっと楽しんでいただける動物園を目指します」と今年の抱負を語っていた。
（テレビ愛媛）
