春は薄手の服装もしやすいが、ボディラインも気になるところ。年齢を重ねるとお腹などもぽっこりしがちだが、そこには姿勢が関係しているかもしれない。

人気ダイエットコーチの計太さん
人気ダイエットコーチの計太さん
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パーソナルジム「ボクノジム」の代表で、YouTubeなどでフィットネス情報を発信するダイエットコーチの計太さんによると、運動はもちろん大切だが、姿勢の改善でも見た目は変わる。例えば「同じ体重・身長でも姿勢が良い人と悪い人では、見た目に差が出る」という。

姿勢と体の見た目にはどんな関係性があるのだろう。私たちが避けるべき“悪い姿勢”も知りたいところだ。気になる疑問を聞いた。

脂肪と筋肉は改善することが難しい

計太さんによると、私たちが体の見た目を変えるためには「脂肪を落とすこと」「筋肉を増やすこと」「姿勢を改善すること」。この3つが主な方法になってくる。

トレーニングはハードルが高くなりがち(画像はイメージ)
トレーニングはハードルが高くなりがち(画像はイメージ)

しかし、このうち脂肪と筋肉の改善は難しいところもあるという。


なぜなら、脂肪の落ちやすさには体質も関わるため、減らすにも限度があるからだ。減らしすぎると体調に影響が出てくることも考えられる。また、筋肉はトレーニングしなければ増えず、ついたものを維持するには定期的なトレーニングを続ける必要が出てくる。ハードルが高いと感じる人もいるだろう。

姿勢の改善は達成しやすいという(画像はイメージ)
姿勢の改善は達成しやすいという(画像はイメージ)

一方、姿勢の改善であれば運動が苦手だったり、運動習慣がなくてもすぐに始められる。健康面や達成のしやすさを考えると、女性にとっては特にお勧めできるという。

「例えば、お腹の脂肪量が変わらなくても姿勢が悪くなることで、お腹はぽっこり見えます。ボヨンと前に出る感じですね。逆にしっかりしているとシャキッと引き締まって見えます」(以下、計太さん)

肩こりや腰痛の原因にも…良くない姿勢の4タイプ

体の見た目を悪くしてしまう姿勢にはどんなものがあるのか。代表的なタイプとしては「巻き肩」「猫背」「反り腰」「スウェイバック(≒骨盤後傾)」の4つがあげられるという。

【巻き肩】
腕が内巻きにねじれ、肩が前に出ている。

デメリット
・肩をすくめる状態になるため、背中が大きく見える
・首が前に出やすくなる(ストレートネック)

【猫背】
肩甲骨同士が左右に広がり、胸椎(胸の辺りにある背骨)が後方に曲がっている。

デメリット
・背中が広く見える
・首や肩回りの筋肉が引っ張られるので、肩こりになりやすい。

【反り腰】
骨盤が前に傾き、背中から腰に掛けてのラインが反っている。

デメリット
・腹部に力が入りにくいので、ぽっこりお腹になりやすい

【スウェイバック(≒骨盤後傾)】
骨盤とお腹が突き出ている、上半身が後方に流れている。(骨盤後傾は反り腰の真逆のような状態で、骨盤が後ろに傾いている)

デメリット
・お腹が大きく見える
・お尻が垂れて見える

こうした姿勢を続けていると、体の見た目だけではなく、不調の原因にもなる。

巻き肩・猫背は肩こりや腰痛、バストダウンの要因になり、反り腰・スウェイバックも腰痛やヒップダウンを招いてしまうこともあるという。さらには「巻き方+猫背」といった、複数の良くない姿勢を抱えるケースもあるというので、注意が必要だ。

正しい姿勢のチェック方法

目指すべき「正しい姿勢」としては、自分を横から見たとき、耳たぶ、肩、股関節、膝の皿、くるぶしのやや前方。これら5つのラインが一直線にそろっていることが望ましいという。

チェック方法としては、自分の姿を鏡に映して写真や動画を撮る(撮影してもらう)のがお勧め。良くない姿勢の例や家族の姿勢と比べると、姿勢の傾向もわかりやすいはず。

正しい姿勢の条件と確認のポイント
正しい姿勢の条件と確認のポイント

計太さんは「同じような生活をしても姿勢は個性が出ると思います。運動不足な結果、骨盤後傾していく人もいるでしょうし、反り腰になっていく人もいると思います」とも話した。

それでは、悪い姿勢の自覚がある、あてはまる場合はどうすればいいのか。次回は、姿勢の改善に向けたストレッチの方法、良くない姿勢を誘発するNG習慣をお伝えする。

『ダイエットコーチ計太の「ラクやせ」メソッド』

計太
大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。専門は運動生理学。大学後はジムトレーナーとして勤務していたが、リバウンドに悩む人の多さを目の当たりにして一念発起。2018年に立ち上げたパーソナルジム「ボクノジム」は都内の3店舗、奈良県の1店舗に加えてオンラインジムを展開、主にダイエット指導と姿勢改善に精力的に取り組んでいる。
日々情報を発信しているYoutubeチャンネルの登録者数は12万人を超えている(2024年2月現在)。

計太さんのYoutubeチャンネルはこちら
www.youtube.com/@ke_ta

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