1月16日午後、新潟県南魚沼市のスキー場でコース外を滑走していたスノーボーダー2組、合わせて3人が警察に救助を要請した。雪が降り、新雪が積もる中、夜間にまで及んだ救出活動。全員が救出されたが、スキー場はルールを厳守するよう呼びかけている。

救助要請の2組 意図的にコース外を滑走

16日午後4時半すぎ、南魚沼市の六日町八海山スキー場で「コースから外れて動けなくなった」と立て続けに2件の通報が警察にあった。

資料:八海山スキー場
資料:八海山スキー場
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救助要請したのは、川崎市に住む30代男性と埼玉県所沢市に住む30代女性の2人組と東京都目黒区に住む50代男性の3人だ。

50代男性は午後6時半前にコースから約180m離れた地点で、30代の男女は午後9時前、コースから約450m離れた地点で見つかり、スキー場のパトロール隊によって救助された。3人にケガはないという。

警察によると、3人は当初、「コースから外れてしまった」と話していたが、救助後の聴取で「新雪を滑りたかった」と意図的にコース外を滑走。深い雪と険しい斜面で身動きがとれなくなったという。

危険伴う救助活動「ルール厳守を」

当時、現場では雪が降り、新雪が積もっていたほか、夜という厳しい条件の中の救助活動となった。

八海山スキー場によると、プロのパトロール隊と言えど、救助活動は「とても危険が伴う作業」だという。

八海山スキー場がホームページで公開している“スキー場利用約款”には「閉鎖されたコースや立ち入り禁止の区域へ侵入すること」を禁止事項として明記しているほか、スキー場のコースにもコース外への進入を禁じる標識があったという。

コース外滑走は、救助を要請する側も、救助に向う側も命を落としかねない極めて危険な行為だとの認識が必要だ。

八海山スキー場は「自然相手なので事故の可能性はある。しかし、ルールを守ってほしい。場内放送でもコース外での滑走禁止をアナウンスしている。ルールを守り、1人で滑らない、声を掛け合うなどして、滑るようにしてほしい」と訴えている。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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