小さな子どもを連れての外出は大変。

子育て中の人に力強い味方が誕生した。

付き添い専門ベビーシッター

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「付き添い専門」のベビーシッターとは、自宅に出向くのではなく、ママの外出先に付き添う。

利用するのは、読書が趣味のママ。

読みたい本を選んで、ゆっくり本を読む時間が欲しいという依頼だ。

カフェではママが本に集中できるよう、シッターは子どもを連れてキッズルームへ。

ママは約半年ぶりの1人での読書タイムだという。

「久しぶりにゆっくり本を読めて心が満たされた。普段寝かしつけと同時に自分も寝てしまい、なかなか自分の時間をとることができない」(利用者)

自身も預け先に困った経験から「付き添い専門シッター」を発案

ママにも自分時間を過ごしてほしい。付き添い専門シッターを企画したのは櫻澤美紗さん。

「シッターとしてはまだまだだが、(ママが)少しでも気持ちが楽になっていたらいいな」(櫻澤美紗さん)

新しいコンセプトの「付き添い専門シッター」。

お出かけではなく、様々なシーンでママたちを助ける。

美紗さんは企業での経営企画などの経験を活かして、女性の働き方支援を行っている。

美紗さん自身も3歳と1歳の2人の子のママ。

上の子は保育園に預けているが、下の子は預け先が見つからず、子育てと仕事の両立に苦戦する毎日。

「私自身がこの子の預け先に困っている」(櫻澤さん)

そんな美紗さんが企画したのが付き添い専門シッター。

「自宅に知らない人を招き入れたり、知らない人に子どもを預けてその場を離れたりする抵抗感があるなら(その抵抗感を減らすため)真逆のサービスはどうかと」(櫻澤美紗さん)

自宅の外で子どもと一緒にいる時に利用することでベビーシッターへの抵抗感をなくし、気軽に利用できたらと考えた。

お仕事中のママたちの隣でシッター

この日、シッターを担当するのは保育士のあゆみさん。

この日の利用はベビーマッサージ講師の2人のママ。

教室の間、2人の子どもをみていてほしいという依頼だ。

無理に子どもを遊ばせるのではなく、ママの姿を確認しながらお互い安心できる環境を作る。

「ママ頑張ってるね」(あゆみさん)

料金は1時間1650円からだ。

「すごく助かりました。子連れでもできる仕事だけど、ママって寄ってくるのとは違ってみてもらえるという安心感と、自分も集中して仕事できたので大満足」(1歳の子のママ)

「全然泣いたりする様子がなく楽しんでいるのガラス越しで分かったので、お任せしてよかったなと思った」(1歳の子のママ)

サービスの全国展開を目指す

美紗さんは、今後サービスを全国展開し本格事業化を目指している。

「私は子どもがいてもしたいことは一番は仕事。初めは私自身のためのサービスだと思って作ったけど、共働きとかお母さんたちの気持ちが外に向いている時代だと思う。今の時代に合ったサービスだと思っている」(櫻澤美紗さん)

ママのそばで子どもをみてくれる、付き添い専門シッター。

ママの心と体も軽くしてくれそうだ。

北海道文化放送
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