最大9連休となるお盆休みに帰省などで車で長距離移動する人も多いのではないだろうか。こうしたお盆期間などに増える傾向にあるのが車のトラブルだ。トラブルを防ぐためにも出発前に確認したいポイントを取材した。

〈バッテリー〉劣化を見分けるポイントは「外見」

高速道路などで、トラブルのため側道で停車している車が散見されるお盆期間などの連休。

2024年の大型連休中、JAF新潟支部の出動理由で最も多かったのは“バッテリー上がり”だった。次いで“タイヤのパンク・バースト”などとなっていて、バッテリーやタイヤ関連が全体の半数以上を占めている。

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トラブルを予防するため、JAFは出かける前の車の点検を呼びかけている。

まず、バッテリーの劣化を見分けるポイントは「外見をチェックすること」だとJAF新潟支部の廣川尚樹さんは話す。

バッテリー点検のポイントは“端子”と“外側”
バッテリー点検のポイントは“端子”と“外側”

「バッテリーの内部が劣化し始めると、その成分が出てくる。それによって、端子の周りに粉がついてしまうような形になってしまう。見るところとしては、端子に粉がついていないか。あとは、バッテリーの外側。劣化が進んでくると徐々に膨らんでくるので、その辺の膨らみがないかどうか確認を」

〈タイヤ〉空気圧や劣化 スリップサインに注意を

次にタイヤについては…「タイヤ点検の主なポイントとしては3つほど。まずは、タイヤの空気圧。それから、タイヤの溝。最後、タイヤの周辺に異物がないかどうか、ひび割れがないかどうかを確認する」

空気圧が減った状態で速度を上げると、タイヤがたわんで温度が上がりやすくなり、バーストにつながることに。

バーストしたタイヤ
バーストしたタイヤ

もし、タイヤがバーストしてしまうと車の停止距離が伸びるほか、ハンドルをとられ車を思うように制御できない恐れもある。

そのため、出かける前に多くの車で運転席のドアを開けたところに示されている適正な空気圧になっているか、また、タイヤに釘やとがったものが刺さっていないか、劣化のサインであるひび割れがないか確認することが重要だ。

そして、もう一つ点検したいのが、“スリップサイン”。タイヤの溝の中にあるスリップサインが溝から出た場合はタイヤを交換する目安だ。

スリップサイン
スリップサイン

廣川さんは「溝は雨水を外に排出するために重要なもの。それが少なくなってしまうとスリップしてしまう原因にもなるので、そこは要注意」と話す。

車のトラブルでせっかくの連休の計画を台無しにしないためにも、出かける前には十分点検することが重要だ。

(NST新潟総合テレビ)

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