2023年1月に「めざまし8」がテレビで初めて密着取材した、俳優・東出昌大さんの半自給自足の生活。
あれから約1年。年末年始に番組が訪ねると、若い女性たちと日々を過ごす東出さんの姿が。
“東出昌大35歳”の今に迫ります。
半自給自足暮らしに“新しい仲間”？
スキャンダルを経て山暮らしをする東出さん。都会を離れ、山に生活の拠点を移して約2年が経過しました。
取材スタッフ：
失礼します、めざまし8です。
東出さん：
お久しぶりです、おはようございます。
愛犬の「しーちゃん」との軒下暮らし。以前と変わらず、山からひいた水を使い、まきで煮炊きする生活を送っています。
東出さん：
自己責任です、汚い鍋って言われたりするけど僕は汚くたっていいじゃない。山の水を飲んだらピロリ菌いるの？いるかもしれん。でも自己責任でいいじゃないって。
逆にエアコンがずっとついていて、温かいお湯が出てというところに住んでいるだけで、息苦しさをもし感じたり、生きてるという実感が得られないんだったら、こっちの方が不便さというのを楽しめるかな。日常の中で。
――スキャンダルの前はこういう生活は想像できましたか？
東出さん：
いつかはしたいなって、田舎暮らししたいなって思っていました、ずっと。忙しく働きながら。ご縁があったからあのタイミングだったんですけど、でも東京はもう住めないなと当時思っていたので。
この日の作業は、干し肉作り。乾燥していないと肉が腐るため、保存食は冬場に作るといいます。
東出さんについて近くの川へ行くと、3人の若い女性たちが待っていました。
川には、狩猟で得たシカが。女性たちと共に、東出さんの住居にシカを運び入れます。
東出さんの指示で、手際よくシカを解体する女性たち。彼女たちと東出さんはどのような関係なのか。恐る恐る聞いてみると…。
取材スタッフ：
東出さん、新しいスキャンダルの火種になりかねない話かなと思いますが…。
東出さん：
えー！言う人はもう勝手に言えって感じなんです。荒れろ！荒れろ！ハハハ。
「人間的に好きでつるんでいるだけ」後輩女優と狩猟生活
謎の3人の女性の正体は、女優の烏森まどさん、さいとうなりさん、松本花林さん。
現在、フリー契約の東出さんとは映画やドラマでの共演をきっかけに知り合い、誘われて山の生活の魅力に触れ、今では狩猟免許も取得したといいます。
最初は遊びに来ていただけの3人でしたが、2023年の6月にそれぞれ近くに移住してきたといいます。
――なぜ移住までしようと？
さいとうなりさん：
なんででしょう？楽しそうだったから。すごく。
東出さんは スキャンダルを経て、2020年に離婚、今は独身です。
とはいえ、女性3人が近くに移住した現在の状態は、世間から厳しい目にさらされかねません。それについて、東出さんはこう話します。
東出さん：
男優も来るし女優も来るし、役者以外の友達も来るけど、僕らは別にお互い人間的に好きで、普通につるんでいるだけだからいいんじゃない？って。
スキャンダルだなんだって全部考えてたら、それこそなんで人間らしく生活できないんだろう？ってなっちゃうので。
東出さん：
時代が漂白化というか、自重というのが求められてるのだとしたら、それって住みやすい世界じゃないから。僕らはこっちで自分たちが好きなように、人間らしく生きていればいいんじゃないかなって思ってます。
でも君たちは未来ある子たちだから…、大丈夫かい？。
そんな 後輩女優たちとの干し肉作りは1日がかり。女性たちから「なんもためにならん！」とフランクな発言が飛び出す場面もあり、仲の良さがうかがえます。
干し肉作りの後は、夕飯の準備に取りかかります。
――自炊はいつからされているのですか？
東出さん：
子どもの頃 両親が共働きだったので、小学校5年くらいから 自分の夕飯は作ったりしていました。
――外食はしない？
東出さん：
この前ピザ、テイクアウトしました。
――ピザは届くんですね
東出さん：
テイクアウトです、届かないです、配達区域外です（笑）
そんな話をしながらできあがったのは、東出さん特製のイノシシ肉を使った「おでん」。
東出さん：
いただきまーす！うま！これイノシシです、うまい、柔らかい。和風のだしが染みこんでいて、串焼きと全然違うわ、うまい。
取材スタッフ：
牛肉に近い…、おでんに合いますね。
――3人は役者の集まりでもあるから、東出さんから演出論を教わったりとか？
東出さん：
教えるってことはないけど芝居の話はみんなするね。
鳥森まどさん：
相談とかもしますし、今度こういう役なんですけど東出さんにこういう役が来たらどう考えますか？とか。根拠なくても大丈夫よあなたはって言ってくれるから、それだけでうれしいし、がんばれる。
東出さん：
大丈夫だと本気で思ってるよ。「なんであんな芝居をしたんだ」ってダメだしは絶対にないし、なんかうまくいかなくてという時に、段取り、テスト、本番とあるけど、段取りで100％でやらないで80％、テスト90％、本番100％でやりなって。引き画の時と寄りがあるから、寄りのときに140％だしなとか。…まじめに語りすぎ？まあ、おでん食えし。
食事の席で垣間見えた、東出さんと後輩女優との関係。
広がる活躍の場
そして、最近の東出さんには、彼女たちが移住してきたこと以外にも変化が。
ひろゆきさんとアフリカを横断したバラエティー番組がSNSで累計1億回以上再生され、大バズり。2月には、自身のドキュメンタリー映画が公開されるなど活躍の場が広がっているといいます。
――スキャンダルが出た当初は仕事は減りましたよね？
東出さん：
ガクっと、全部なくなりました。10年やってきたけど全部なくなったんだ…。全部かと思ったときはがく然としたし、絶望感のようなものはありました。
しかし今はその状況が一変、2023年10月のスケジュールを見せてもらうと、予定が入っていないのは、3日間だけでした。
再び活躍の場が広がっていることについて、自身はどのように感じているのでしょうか？
東出さん：
（世間の）印象が良くなったと言われたって、それも違うと思うんですよ。僕の生活を24時間365日見ていたら「人間なんだね、たいして魅力的でもないね」と思われるくらいの人間だと思っているので。だから一喜一憂はしないかな、誰から何を言われても。
後編では、東出昌大さんの年越しに密着。
大晦日の狩猟に同行、忘年会で歌って飲んで。そして、離婚前は3人の子どもと暮らしていた東出さんが見せた、寂しげな表情の意味とは？
(「めざまし8」1月9日放送)
