令和6年。天皇ご一家は穏やかに新しい年を迎えられました。

天皇陛下は新年にあたり、感想を発表されました。

《天皇陛下のご感想》
昨年も地震や大雨、台風などの災害や、大雪による被害が各地で発生したほか、物価の上昇などにより、苦労された方も多かったことと思います。困難を抱えている人々のことを案じています。その一方で、助けを必要としている人々のために、様々な活動に地道に取り組んでいる人も多いことを心強く思うとともに、そのような支援の輪が広がっていくことを願っています。
世界各地で、戦争や紛争により、多数の人々の命が失われていることに心が痛みます。平和な世界を築くために、お互いの理解に努め、協力していくことの大切さを改めて感じています。
今年も、人々がお互いを思いやりながら支え合うことを願い、新しい年が、我が国と世界の人々にとって、明るい希望を持って歩んでいくことのできる年となることを祈ります。

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新年に合わせて公開された映像で、ご一家がご覧になっているのは干支の辰にちなんだ置物。宝珠に巻き付いた竜をかたどった陶磁器です。

また、秋篠宮ご一家の新年映像では、布で作られたカラフルな竜を前に歓談されています。これは2023年、ご夫妻がベトナムを訪問されたときに贈られたものだということです。

新年祝賀の儀

1月1日、天皇皇后両陛下は、皇族方や三権の長などから新年の挨拶を受ける「新年祝賀の儀」に臨まれました。

新年祝賀の儀
新年祝賀の儀

この3年間、コロナ禍への配慮からティアラの着用を控えられていた女性皇族方。2024年は4年ぶりに着用されました。

愛子さまが新年の行事でティアラを着けられるのは初めてです。

衆議院と参議院の代表などから祝賀を受けた陛下は「新しい年を共に祝うことを誠に嬉しく思います。年頭に当たり、国民の幸せと国の発展を祈ります」と述べられました。

午後には、各国の駐日大使らから新年のあいさつを受けられた両陛下。民族衣装などで正装した128の国などの大使たち一人一人に笑顔で応えられていました。

この日、秋篠宮ご夫妻の長男・悠仁さまも、姉の佳子さまと一緒に和服姿で皇居を訪れ、両陛下に新年のあいさつをされました。

悠仁さまはその後、単身で赤坂御用地の仙洞御所に向かい、上皇ご夫妻にも挨拶をされました。

仙洞御所に向かわれる悠仁さま
仙洞御所に向かわれる悠仁さま

また、新年祝賀の儀を終えた愛子さまは、上皇ご夫妻に新年のお祝いを伝えるためティアラ姿で仙洞御所を訪問し、沿道の人々に笑顔で応えられていました。

(「皇室ご一家」1月7日放送)