林芳正官房長官は6日の記者会見で、北朝鮮の金正恩総書記が能登半島地震を受けて岸田首相に見舞いのメッセージを出したことについて、「各国、地域からお見舞いを受け取っている。金委員長からのメッセージについても感謝の意を表したい」と述べた。
林長官は、金総書記のメッセージについて、「6日、朝鮮中央通信で、遺族や被害にあった方々へのお見舞い、被害地域の方々が一日も早く地震被害から立ち直り安定した生活を取り戻すことを願っているとのメッセージが発出された」と説明した。
また、これまでの北朝鮮からのお見舞いのメッセージについては、「1995年の阪神淡路大震災の際、北朝鮮の姜成山(カンソンサン)首相から、村山首相宛てに見舞い電が送られた」する一方、「2011年の東日本大震災を含め、北朝鮮の最高指導者から日本の首相宛てに地震に対する見舞いのメッセージが発出された近年の例は承知していない」と述べた。
一方、メッセージに返答を送るかどうかについて林長官は、「政府としては、目下被害に遭われた方への対応に全力で取り組んでいる。各国首脳等からの見舞いのメッセージへの返信等は現時点で行っていない」と述べた。