熊本市交通局は運転士のミスが原因で、ドアを開けたまま熊本市電が走行したと明らかにした。乗客11人に、けがはなかった。
市電がドアを開けたまま約90メートル走行
1月5日午前10時前、熊本市中央区大江の交通局前電停で、運転士が交代した後、50代の男性運転士が乗車ドアを開けたまま、味噌天神前電停に向けて発車。 そのまま約90メートル走行したということだ。

乗客の指摘で運転士が気づき停車し、乗客11人にケガはなく振り替え輸送を行ったということだ。
交通局によると、発車の際、運転士は目視でのドア閉め確認を行っておらず、また、ドア開き走行を防止する安全装置も作動しなかったということだ。
「重大インシデント」として調査へ
同様の事案は2018年度以降、今回を含めて5件発生していて、市交通局は「作業手順の順守や安全装置の点検を徹底する」としている。

運輸安全委員会は、今回の事案を事故が発生する恐れがあると認められる「重大インシデント」に認定し、1月6日に事故調査官を熊本に派遣し調査することにしている。
(テレビ熊本)