1月2日午後6時ごろ、羽田空港に設置されたFNNの情報カメラが、到着しようとする1機の機体をとらえていた。
そして、次の瞬間、突然、機体が真っ赤な炎を上げて燃え上がった。
まるで何かが爆発しているように見える。
機内で撮影された映像には、「ピンポン」という警告音が響いている。
窓の向こうはオレンジ色に見え、機内には煙が充満している様子がうかがえる。
「異常発生!」という女性の声も聞こえた。
そして、窓越しに見えるエンジン付近からは、オレンジ色の炎が上がっていた。
炎上した飛行機に乗っていた乗客は、「着陸した衝撃のあとにバンとしたのだけわかった。同時に火が上がっているのが見えて。一生懸命、日本航空の方が落ち着いてください、大丈夫ですよという声を出していた。飛行機が止まったあとに後方のほうから人がどんどん前に動いていて、『席を立たないでください』というアナウンスがあったが、みんなパニックになっていたのか前に人が来ていた」と証言した。
機体はなんとか着陸、多くの乗客が脱出シューターで避難している様子が映像に残されていた。中には転びそうになる人もいた。
乗客は「煙がすごかったので、のどが煙のせいで痛くなった」、「正直言うと、すごく怖かったです」と当時の様子について語ってくれた。
当初は後部座席付近の炎上だったが、その後も機体は燃え続けた。懸命な消火活動は続けられたが、出火から約1時間後には、機体の骨組みが見えるほど機体全体が炎に包まれた。
乗客に緊迫した機内の様子について聞いた。
炎上した機体に乗っていた乗客:
しばらく席に、とにかく座ってというCAさんの指示を、私と息子、前方の方はみんな座っていました。ただ火はどんどん上がっているので、いつになったら外に出られるのかなと。明確な指示が残念ながらなかったので、それが正直不安だった。
炎上した機体に乗っていた乗客:
家族だけは守ろうと、荷物とかはなかったので、子どもだけは煙に当たらないように。とりあえず早く出たいなという気持ちと、子どもと妻を守りたいなという気持ちと…前の扉が開いてくれてよかったなと。開かなかったら避難できなかったので。
炎上した機体に乗っていた乗客:
火が出て機内まで熱が入ってきて感じました。すぐ横だったので熱かったです。煙が徐々に上がってきて、尋常じゃなかったです。マスクをしていても意味がないような。
新年早々に起きた大規模な航空事故。国交省によると、日本航空の旅客機と衝突したのは、海上保安庁の所属の固定翼機の機体。この機体は、新潟県にある第9管区海上保安本部の新潟航空基地を目指していたという。