いま中高年に再流行しているシニアディスコ。毎週土曜日に東京・鶯谷で開催され人気を博してるシニアディスコのイベントを取材。そこで見えてきたのは、中高年の"ありのままの姿”だった。

"シニア・ディスコ”が再ブレイク

年の瀬の東京・鶯谷。コロナ禍を経て、中高年に再流行しているのは“シニア・ディスコ”。

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キラキラしたスパンコールの衣装に身を包み、華麗なターンを決める男性の年齢は65歳。
「衣装もこういうの着て、みんなに披露したいなーって。もう20代前後ですね」

ミニスカートでステップを踏む女性の年齢は60歳。
「昔、相当遊んでた。いろんなとこで…でも今でもね」

“年忘れ”ならぬ“歳忘れ”の様相だが、その中でも異彩を放っていたのが、中澤良子さん(65)。

7時間に渡り踊り続けていた中澤良子さん(65)
7時間に渡り踊り続けていた中澤良子さん(65)

ゼブラ柄の超ミニスカートが印象的だが、夜が更けた時には、黒いドレス姿で踊っていた。その後何度も衣装を変え、7時間に渡り踊り続けていた。

中澤良子さん(65):
(ディスコに)行かなくっちゃって…もう中毒かな。
死に場所はここです。

部屋を埋め尽くすほどの衣装
部屋を埋め尽くすほどの衣装

その中澤さんの自宅を訪れると、並べてもらった衣装は、1つの部屋を埋め尽くすほどの数があった。

中澤良子さん(65):
これ(赤いチャイナ服と黒いタイトスカートの衣装を指して)昨日、着ていたやつですね。スカートは全部短いです。

セーラー服で踊る中澤さん(65)
セーラー服で踊る中澤さん(65)

その他にも、今でもこの姿で踊ることがあるというセーラー服もあった。

孫「あまり興味とかがないから…」

こうした“ディスコ熱”を、一緒に暮らすご家族はどのように受け止めているのだろうか?

中澤さんのことが「大好き」だというお孫さんは、「普段すごい明るい人です。家でも今日とかずっと踊っていました(笑)」「ここ(家)で踊っていました。(衣装)着て。(ダンス)見せてあげるって見せられました」

“シニア・ディスコ”でだけではなく、普段から家族の前でも衣装を着て踊りを見せることがあるという。

しかし、お孫さんは「あまり興味とかがないから、おばあちゃんが踊っているところに」「ちょっともうこれ以上は言わないでおきます」

お孫さん的にはやや辟易している部分もある様子だが、それでも中澤さんは「(ディスコは)自分らしくいられる場所。同年代の人たちが集まってくるから。どんな痛い恰好しても『昔から彼女はああいう服、着ているから大丈夫よね』みたいな」と意に介さない。

年齢を気にせず、どんな格好でも「大丈夫」なのが“シニア・ディスコ”の魅力。

70歳の男性からは「君も大人になればわかると思う。同級生に会った時に、突然15、6に戻ったりするじゃん、そういうのと一緒よ」。その例えで理解できた人も少なくないのかもしれない。
(「イット!」 12月26日放送より)