政治資金パーティーをめぐる事件で、22日、萩生田光一氏が政調会長を辞任した。

また、新たに派閥離脱を表明した閣僚も現れたが、事務総長は「退会届は受理していない」と否定するなど、派内には不協和音が浮き彫りとなっている。

安倍派幹部の聴取へ…事務所閉鎖する議員も

多くの記者に囲まれているのは、派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、22日、政調会長を辞めた萩生田光一氏。

この記事の画像(8枚)

(Q.聴取の要請は来たか?)
萩生田光一:

現時点では、承知してません。

東京地検特捜部は、萩生田氏ら“安倍派5人衆”と言われる派閥幹部のうち、西村氏を除く4人に、任意の事情聴取を要請したことがわかった。

萩生田氏は、党の会合では今後について、このように話した。

萩生田光一:
一兵卒に戻って、平場でしっかりと仕事をしたいと。

一方、キックバックを受けた疑惑がもたれている安倍派議員が、続々と事務所を閉鎖することがわかった。

谷川弥一議員:(12月10日)
頭悪いね。しゃべらないと言っている。

記者に“逆ギレ”した谷川弥一議員。
次の衆院選で比例代表にまわることも踏まえ、地元後援会の事務所を近く閉鎖することがわかった。

また、安倍派の堀井学議員も、地元事務所を年内で閉鎖。
一連の疑惑で、個人の政治資金パーティーが当面開催できず、収入が減ることが予想されるため、閉鎖を決めたという。

そうした中、自民党は22日、政調会長の萩生田氏と国対委員長の高木氏の後任に、どちらも無派閥の渡海紀三朗氏と浜田靖一氏が就任することを決めた。

無派閥 渡海紀三朗政調会長:
高揚感というよりは緊張感ですね。派閥には弊害があるわけですから、取り除いていかなきゃいけない

自見万博相も…事務総長は「退会届は受理していない」と否定

一方、二階派にも新たな動きが…。
20日に派閥を離脱した小泉法務大臣に続き、自見万博担当大臣も「退会」を表明した。

自見万博担当大臣:
今後も引き続き、閣僚という重たい職務を担っていくことを踏まえ、政策集団・志帥会(二階派)を退会することとしました。

これに対し、二階派の事務総長は「退会届は受理していない」と否定するコメントを出し、派内の不協和音が浮き彫りとなっている。

自民党内の一連の対応に、立憲民主党の泉代表は…。

立憲民主党 泉代表:
今派閥に所属していなければいいという考えがあるとしたら、それはまったく論理矛盾でして、過去は消えませんよということですね。
(「イット!」12月22日放送分より)