島根・松江市の宍道湖(しんじこ)は、全国有数のシジミ産地として知られている。松江の特産になっているこのシジミを観光客にもっと気軽に味わってもらおうと、テイクアウトで楽しめる新商品の第2弾の販売が12月14日から始まった。

「宍道湖のシジミ」を手軽に味わって

松江市の宍道湖畔にある「島根県立美術館」。館内にある「湖畔のレストラン・ラシヌ」で、12月14日から提供が始まったのが、新商品「しじみのクラムチャウダー」だ。

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発案したのは、松江市の“地域活性化起業人”である寺島奈実さん。飲食店情報サイト「ぐるなび」の運営会社から松江市に派遣され、“地域活性化起業人”として、特産品や観光資源を生かした松江の魅力発掘に取り組んでいる。

松江の魅力発掘に取り組む、寺島奈実さん
松江の魅力発掘に取り組む、寺島奈実さん

寺島さんが、松江を代表する特産品「宍道湖のシジミ」を観光客にもっと手軽に味わってほしいと、この「しじみのクラムチャウダー」の開発を提案した。

好評だったテイクアウトグルメ第1弾の「宍道湖のシジミ」
好評だったテイクアウトグルメ第1弾の「宍道湖のシジミ」

シジミを使ったテイクアウトグルメは、第1弾として「しじみの味噌汁」を2023年3月から販売。これが観光客に好評だったことを受け、第2弾の商品開発に取り組んできたという。

しじみのクラムチャウダーを試食
しじみのクラムチャウダーを試食

試食した村上遥アナウンサーも「濃厚なクラムチャウダー、シジミの食感もしっかりしていて存在感がある」と話し、宍道湖のシジミを堪能した。

松江観光を楽しむ大きな要素に

「松江 = シジミ」というイメージを持っていたという寺島さんだが、実際に松江を訪れ街を歩いてみても、なかなかシジミのグルメに出会えなかったそうだ。

特産品をもっと手軽に 食べ歩きグルメとして
特産品をもっと手軽に 食べ歩きグルメとして

そこで、手軽な“食べ歩きグルメ”として、観光客に提供、土産物として見るだけでなく、シジミを味わってもらいたいと、シジミを使ったテイクアウトグルメを思いついたそうだ。

「島根県立美術館」の館内で販売(テイクアウト限定)
「島根県立美術館」の館内で販売(テイクアウト限定)

「しじみのクラムチャウダー」は、宍道湖畔の島根県立美術館内のレストランで、テイクアウト限定で販売。国内有数のシジミ産地、宍道湖の風景を眺めながら、味わうことができる。

販売開始のセレモニーでは、松江市の上定市長も試食。「宍道湖のシジミが漁獲量日本一にもかかわらず、なかなか触れる機会がない。このクラムチャウダーが、松江の観光を楽しんでもらう大きな要素になる」と期待を寄せた。

「松江 = シジミ」を定着させたい 寺島さんは意気込む
「松江 = シジミ」を定着させたい 寺島さんは意気込む

“よそ者”目線でシジミの新商品を誕生させた寺島さん。今後も、販路の拡大や次の新商品開発に取り組み、「松江といえばシジミ」というイメージを定着させたいと意気込んでいる。

(TSKさんいん中央テレビ)

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

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