自民党の最大派閥・安倍派の政治資金パーティーをめぐる“裏金”疑惑を受け、福井2区選出の衆院議員・高木毅国会対策委員長は12月14日、国対委員長を辞任する意向を茂木幹事長に伝えた。
高木議員は安倍派の事務を取り仕切る事務総長を務めているが、今も詳しい説明をしていない。地元敦賀の有権者からは「信用できない」、「徹底的に説明してほしい」といった厳しい声が高まっている。
問いかけに明言を避けた高木議員
自民党の最大派閥・安倍派の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑を受け、岸田首相は14日、安倍派の閣僚4人を交代。
安倍派の党役員についても交代させる方針をすでに固め、高木毅国対委員長ら党の要職に就く3人が辞表を提出した。高木議員はパーティー券収入から、1,000万円を超えるキックバックを受けながら、政治資金収支報告書に記載しなかった疑いが持たれている。
疑惑の議員から明確な説明がない中、安倍派の宮沢博行元防衛副大臣は13日、「派閥側から政治資金収支報告書に記載しなくてよいとの指示を受けた」と暴露。現事務総長を務める高木議員への記者団の追及が強まっている。
「キックバックを掲載しないよう指示されたんでしょうか？」という記者からの問いかけに対し、高木議員は終始、明言を避けた。
「信用できない」地元有権者から失望の声
高木議員の地元、福井・敦賀市では有権者に説明責任を果たさない状況が続いていることに、日に日に怒りと失望の声が高まっている。
敦賀市の有権者：
正直に報告すればいいことなのに、何考えているんや。信用できない、すみませんも言わないし。同じ敦賀の人間なのに、よくそんなことができるなって残念
敦賀市の有権者：
けじめをつけて国対委員長を辞任したのはいいことだと思う。これから敦賀に新幹線が来るので、これからも地域に貢献してほしい
敦賀市の有権者：
残念だけど、今これを正さなかったらダメなので。徹底的に説明して、これからどうするかを決めてもらいたい
敦賀市内の事務所では14日までに、強制捜査などの動きはみられない。ただ、東京地検特捜部は近く、安倍派の所属議員の関係先を家宅捜索するとみられる。
（福井テレビ）
