高額な海外視察や取材制限の検討など、批判が強まっている福岡県議会。一連の問題の渦中にいる蔵内勇夫議長(72)が、記者会見を開いた。記者の追及に何を語ったのか。

ハワイでは1泊11万円超の高級ホテル

6月11日午後4時、記者会見場に姿を現した福岡県議会の蔵内勇夫議長。

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コトの発端は「高すぎる」と批判が相次いでいる県議会の海外視察だった。

県議会の海外視察では、特定の旅行会社に見積もりをとって契約を結び、その後、増額することが常態化していた。

“高すぎる”海外視察が表面化した2026年3月には、この件について「大事な調査はね、お金をかけてでもやらなきゃいかん」と蔵内議長は応えていた。

テレビ西日本報道部が情報公開請求したところ、2024年1月から2026年にかけて、ハワイやヨーロッパなど少なくとも18回の海外視察を行い、約1億5000万円の公費を費やしたことが明らかになっている。

なかでも、ハワイ視察では1泊11万円を超える高級ホテルにたびたび宿泊し、ビジネスクラスの航空券や現地での通訳の手配など、議員1人あたりの費用は300万円に上っていた。

高額な費用の一方で、県議会が11日までに公開している報告書は、2024年11月のエジプトと2025年8月の中国の2件だけにとどまっていた。

議会棟取材に対して“新ルール”案

海外視察に対する取材が過熱するなか、事態をさらに深刻化させたのが、県議会側が議会棟での取材について「前日までに承諾を得る」などとしたルール案を検討していることが5月に発覚したことだった。

議会事務局は当初「蔵内議長から何らかのルールを検討するよう指示された」と説明した。

しかしその後、蔵内議長は委員会に諮問をしただけで、ルール作りの指示はなかったと訂正している。

5月29日に“ぶら下がり取材”に応じた蔵内議長。記者からの「質問が途切れるまで、時間を確保した会見をお願いしたい」という要望に検討すると応えていた。

その後、記者クラブは、蔵内議長に会見の開催を再三要請。漸く11日の開催に至ったのだ。

そして始まった記者会見。蔵内議長は、何を語るのか。

海外視察ひとり300万は高額すぎる?

1時間程度という制約のなか、まず質問が集中したのは海外視察についてだった。

▼福岡県議会 蔵内勇夫議長「高額だと思います。我々が行ったハワイ視察は規定内で行っていますし、私たちの方からどのホテル、部屋が良いとかそういったことは一切言ったこともございません。高額だったから必要ないとは考えない」

▼福岡県議会 蔵内勇夫議長「今後は原則、指名競争入札方式に変更すると聞いております。私は今後、透明性を高めるべきであると、費用対効果をしっかり考えなきゃならない、そして報告についてももっと我々は力を入れていかなきゃならないと思っております」

議会事務局作成のルール案は「見ていない」

また取材制限については、蔵内議長から謝罪の言葉が聞かれた。

▼福岡県議会 蔵内勇夫議長「報道規制と取られるような表現がございました。これは絶対ダメだと感じました。誤解を与えてしまったことは申し訳ない」

時期を考えると県議会を追及する報道が盛んになったことで報道を規制したいということが働いたのかなとどうしても見えてしまうが?という質問には「そういうことはございません」と蔵内議長は応えた。

また議会事務局が作成した“ルール案”については「見ていなかった」と主張した。

Q・責任をとって議長を辞めることは?

▼福岡県議会 蔵内勇夫議長「私は、今回の問題をきちっとルール化すべきと思う。議会改革をやるべきところはやる。それをやるは私の仕事」

識者「議会をチェックするのは県庁」

ジャーナリストの鈴木哲夫さんは「蔵内議長はキーマンだから、応える責任と義務があるが、視点を変えてみると、地方自治には議会をチェックする、議会と対等な関係で県庁の存在がある。今回の問題は議会だけの問題ではなく、県庁サイドはどう対応したのか、ここの問題もある。お互いがもう少し“チェック&バランス”を果たすことが大事-」

「-加えて、地方自治で大きなウエイトを占めるのは忖度。それなりの実力者の議員などに対しては、忖度のようなものがどうしても蔓延してしまう。県庁と議会は、しっかり改革する姿勢を持ってほしい」と話していた。

(テレビ西日本)

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