高円宮妃久子さまは、12月12日、都内で開かれた「いけばなインターナショナルフェア2023」に着物姿でお出ましになりました。
このフェアは、生け花の家元の作品展示と、チャリティバザーの二つのパートに分かれていて、主催する「いけばなインターナショナル」の名誉総裁を務める久子さまは、毎年足を運ばれています。
この記事の画像(9枚)会場に到着した久子さまは家元らとの記念写真に臨んだ後、家元が生けた作品をご覧になりました。
家元32人の作品一つ一つをご覧になった久子さま。
この時期をモチーフにした作品に「クリスマスですね」「秋ですか」などと感想を述べられていました。
鹿児島からコンテナで花を運んできたという家元の話には、「気持ちがこもっていますね」などと話しかけられていました。
また、今回のフェアのチェアパーソンをインドネシア大使夫人が務めていることもあり、インドネシアの国旗の色をあしらった作品も見られました。
作品を作った家元から、7月に亡くなった久子さまの母、鳥取二三子さんを忍んで、生家の入り口にたくさんの椿があったことから、別の花瓶に椿を生けたという話を聞くと、「ありがとうございました」とお礼をされていました。
続いて久子さまが進まれたのは、各国の駐日大使館などが参加した、チャリティバザーの会場でした。
このバザーでは、各国の伝統的な工芸品や産物などが並びました。
久子さまは、各国のブースすべてを見て回り、コーヒー、スナック菓子などの食品やピアス、ポーチなどの小物、セカンドバックなどをお買いになられました。
どの国も公平に、すべてのブースでお買い物をされたということです。
各国のほかに、企業やNPO法人が出品したブースもあり、高円宮家の三女・絢子さんの夫、守谷慧さんが理事を務めるNPO法人「国境なき子どもたち」のブースでは、レースの敷物などを買われていました。
オープニングセレモニーで久子さまは、いけばなインターナショナルの意義について、英語と日本語で述べられました。
久子さま:
「いけばなインターナショナルは、戦後、アメリカの軍人の奥様のご発案により日本とアメリカの友好親善のために、架け橋となるために設立された協会でございます」「それ以後、いけばなインターナショナルによって、いけばなに魅了される多くの海外の方々によって、世界中にたくさんの支部を作ることができ、今や世界を繋ぐ大事な架け橋となっております。この友好の輪が、私たちの提唱しております、フレンドシップ・スルー・フラワーズ ― 生け花を通して、お花を通しての友好 ― そのメッセージが、今年私どもが見てきた不安定なこの世界に届き、来年こそもう少し平和に、和をもって、皆が友好に過ごせるそういう世の中を願わずにはおられません」
チャリティバザーに、はパレスチナ自治政府の駐日常駐総代表部もブースを出店していました。
このバザーの売り上げの一部は、来年、人道支援などの活動している団体や個人に義援金として手渡される予定です。