高円宮妃久子さまは10月28日、東京・港区の赤坂区民センターで行われた高校生の英語クイズ大会「第3回 アメリカボウル大会」の決勝戦を観戦されました。この大会は日本の高校生に、英語を通してアメリカへの理解を深めてもらおうと開催されており、久子さまはこの大会の名誉総裁を務められています。

「第3回 アメリカボウル大会」(東京・港区)
「第3回 アメリカボウル大会」(東京・港区)
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主催は民間交流団体の日米協会。平成29(2017)年に創立100周年を迎えた記念事業の一環として、平成30(2018)年に第1回、翌年に第2回が行われましたが、以後、コロナ禍の影響で中止・延期を余儀なくされ、今回、4年ぶりに大会が開催されました。

今回は全国から40校117人の高校生が参加し、アメリカの文化や歴史などの知識を競い合いました。出題はすべて英語。予選を通過した6チームにより決勝戦が行われました。

英語で問われるアメリカに関するクイズ問題

決勝戦は筆記や早押しなどの形式で、歴史・芸術・社会・科学など総合的なジャンルから出題されました。

《決勝戦で実際に出題された問題から…》
Q1:An abbreviation is a shortened version of a word. What does this mean "ICT”? 
【略語とは単語を短くしたものです。ICTは何を略したもの? 答え:Information and Communications Technology(情報通信技術)】
Q2:What is the name of the National Football League championship game?
【アメリカンフットボールNFLの優勝決定戦を何という? 答え:スーパーボウル】

今大会の優勝チーム・栄光学園高等学校
今大会の優勝チーム・栄光学園高等学校

Q3:Who was the U.S. president at the end of World WarⅡ?
【第2次大戦終結時のアメリカ大統領は誰? 答え:ハリー・S・トルーマン】

高校生の熱戦を見守られた久子さま。観戦後には、出場した高校生に歩み寄り「どんな感じですか。難しかった?」など気さくに声をかけていらっしゃいました。

高校生に期待を寄せられる久子さま

久子さまは、表彰式であいさつをされました。

《久子さま おことば》
「楽しく学ぶのは小さい頃やったことであり、どうしてか大体小学校の高学年くらいから、そこまで面白くなくなり、中高生くらいになってくると、勉強・学びというのが、少しずつ楽しくなくなってしまうんですけれども、楽しいっていうのが一番自然にいろいろなものが身につくところなので『Enjoy life.(人生を楽しんで。)』で、『Don’t work too hard, but work hard.(頑張りすぎないで、でも頑張って。)』『Don’t just work, play. But don’t play too hard. (勉強だけでなく、遊びも。でも遊びすぎないで。)』というあたりで、皆さま落ち着いていただけるといいのではないかなという風に思います。本当に皆さま、お疲れさまでした。今後とも英語に親しんでいただけるように、心より望んでおります。」

優勝した栄光学園高、2位・県立千葉高、3位・開成高、以上3チームの高校生には、外務省「カケハシ・プロジェクト」の一環として、アメリカ短期研修旅行がプレゼントされました。

出場した高校生の健闘を称え、日本とアメリカ、そして他の国との懸け橋になってほしいと期待を寄せられた久子さまです。
(「皇室ご一家」12月10日放送)