細田博之前衆院議長の訃報を受け、額賀衆院議長が10日、談話を発表し、「痛恨の極みだ」として哀悼の意を示すとともに、細田氏が与野党に議論を働きかけてきた安定的な皇位継承について、「思いを引き継いでいきたい」とした。

額賀氏は、細田氏が先月、体調不良を理由に衆院議長を辞任したことを受け、後任の議長に就任している。

細田氏の訃報を受け額賀氏は、「一刻も早い回復を祈っていたので痛恨の極みだ」「生前の憲政への貢献に敬意を表し、ご冥福を祈りする」などとする談話を発表。

この中で、安定的な皇位継承について「細田氏は議論の推移を最期まで気にかけていた」として、「私もその思いを引き継いでいきたい」とコメントした。

細田議長は在任中、政府から安定的な皇位継承に関する報告を受け、衆参両院の各党・会派に速やかな検討を要請していた。

額賀氏はまた、「細田氏は経済政策や選挙制度など幅広い分野に関して、精通した知識と豊富な政治経験に加えて、与野党問わず多くの議員から信頼、尊敬される政治家だった」と振り返った。