天皇皇后両陛下が主催される「秋の園遊会」が、11月2日、5年ぶりに開催されました。

この記事の画像(12枚)

多くの著名人が、天皇皇后両陛下と言葉を交わす中で、ひときわ多く言葉を交わしたのが、将棋の加藤一二三さんです。

加藤一二三さんと言葉を交わされる両陛下
加藤一二三さんと言葉を交わされる両陛下

天皇陛下:
お会いできてうれしく思います。

加藤一二三さん:
ありがとうございます。将棋界は最近、藤井聡太さんという若手が現れまして、大変盛り上がっていて、非常にいいことだと思っています。

天皇陛下:
藤井さんは素晴らしいですね。

加藤一二三さん:
藤井さんは21歳で、大変研究熱心で、藤井さんが活躍することによって周りの棋士も研究することになっていいことです。

天皇陛下:
加藤さんも大変、本当に、将棋界のために、大変ご尽力なさって。

一二三さんが自ら切り出し、熱弁したのは、藤井聡太 八冠の話題でした。
一方、皇后雅子さまがご興味を示されたのは…。

加藤一二三さん:
ときどき、大学とか高校で講演をしておりまして。将棋の話とか、好きな音楽の話とか時々動物の話もします。

皇后さま:
動物は何がお好きなんですか?

加藤一二三さん:
ネコですね。ネコというのは、自分の名前も覚えていますし、それから友達の話も覚えていますし、飼い主の名前も覚えているし、それから、楽観的ですね。能力は子供の5歳児の能力があるんですって。

一二三さん語る…両陛下との会話の舞台裏

両陛下と、自然体で話すことができた一二三さん。実は、この会話の裏には一二三さんのこんな思いがあったといいます。

加藤一二三さん:
藤井さんの話を先に出したのは、たぶん陛下から「藤井さんはところで、どんな方ですか?」と聞かれるかもしれないと思ったわけ。僕は先手を取ったわけ。藤井さんをニュースで、たぶん陛下ご存知でいらっしゃるから。

今年のお誕生日会見で、印象に残ったこととして藤井八冠の活躍について話されていた天皇陛下。将棋の名手である一二三さんは、陛下から尋ねられる前に「先手を取った」のです。

加藤一二三さん:
(皇后さまと)ネコの話、かなり詳しくしたんですけども、天皇ご一家はネコを確か2匹飼っているということを知りまして、非常にうれしかったんですよ。

さらに、落ち着いて話せた背景には、こんな理由が…。

加藤一二三さん:
間近に(両陛下が)来られた時に、私の右はユーミンさんだったんですよね。(ユーミンさんと)皇后陛下も、天皇陛下もニコニコとして話をね。
かなり、ゆっくりと長くしてらっしゃるので、僕はある意味、非常に落ち着いて待つことができました。(私の時にも)にこやかに話も長くしてくださいましたよね。うれしかったですよ。

(めざまし8 11月3日放送)