「世界最小の赤ちゃん」として生まれた長野県軽井沢町の男の子が5歳になった。体も大きくなり、言葉もたくさん話せるように。先日、出生時を担当した医師と3年ぶりに再会を果たした。

病院の手厚いケア、自身の生命力

公園で元気良く遊ぶ男の子。

「お名前は?」

「りゅうすけ」

軽井沢町の関野竜佑ちゃん。10月1日で5歳になった。

公園で遊ぶ関野竜佑ちゃん
公園で遊ぶ関野竜佑ちゃん
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生まれたときは大人の手のひらに乗るほどの小ささだったがすくすく成長している。

「妊娠高血圧症候群」による緊急帝王切開で、24週と5日で生まれた竜佑ちゃん。

体重はわずか258グラム、身長は22センチ。命の危険もあったが、県立こども病院の手厚いケアと竜佑ちゃん自身の生命力で、少しずつ成長。生まれてから半年後に退院した。

体重258グラム、身長22センチで生まれる 提供:長野県立こども病院
体重258グラム、身長22センチで生まれる 提供:長野県立こども病院

家族に見守られ、すくすく成長

無事、退院できたケースでは世界最小の男の子だった。

その後、両親ときょうだいたちに見守られて、すくすく成長。

退院(2019年4月)
退院(2019年4月)

2歳ごろからは言葉を覚え始めー。

「ママ、ママ」

当時、母・俊子さんは「ご飯が大好きで子ども茶碗いっぱい食べられるようになって、お兄ちゃんのを狙いに行くくらい食いしん坊」と話し、ほほ笑んだ。

2歳の誕生会
2歳の誕生会

3歳になると体重6990グラム、身長74センチに成長した。

自己主張もするようにー。

「いやだ、いやだ」

3歳 体重6990グラム、身長74センチに成長
3歳 体重6990グラム、身長74センチに成長

258グラムで出生 今は10キロ

5歳になって体重はおよそ10キロ、身長はおよそ89センチになった。体はまだ小さめだが、保育園に通い、最近は自分で名前や年齢を言えるようになった。

5歳 ダンスを披露
5歳 ダンスを披露

父・康平さん:
「名前なんですか?」

竜佑ちゃん:
「りゅうすけです」

父・康平さん:
「何歳ですか?」

竜佑ちゃん:
「(ジェスチャーで5歳)」

父・康平さん:
「好きな踊りは何ですか?踊ってください」

ジェスチャーで5歳
ジェスチャーで5歳

担当医師「大きくなった!」

19日竜佑ちゃんは安曇野市の県立こども病院へ。3年ぶりに出生時を担当した糸島亮医師や看護師と再会を果たした。

糸島医師が竜佑ちゃんを肩車ー。

糸島医師は、満面の笑みで「大きくなりましたね。肩が痛いような気がします」。

糸島医師が竜佑ちゃんを肩車
糸島医師が竜佑ちゃんを肩車

糸島医師:
「今、何歳?」

竜佑ちゃん:
「(ジェスチャーで5歳)」

糸島亮医師は「出生時は生きるか死ぬかの状態だったので頑張って救った命が大きくなるのは励みになります」と話し、竜佑ちゃんを見つめほほ笑んだ。

糸島亮医師
糸島亮医師

将来の夢は「警察官」

元気に成長する竜佑ちゃん。

将来の夢はー。

父・康平さん:
「将来は何になりたい?」

竜佑ちゃん:
「ピーポー」

警察官になりたいという。

「敬礼」
「敬礼」

母の俊子さんは「運動会でみんなと同じように踊れたり、走れたり、ちゃんとできている。5歳を迎え、すごくうれしい」と話し、わが子の日々の成長に目を細めている。

また、父の康平さんは「病院で糸島先生含め皆さんで最善の治療をしていただいて、今があると感じている。普通に大人になって普通の生活が送ればいいかな」と話し、支えてくれた人たちに感謝している。

竜佑ちゃんと両親
竜佑ちゃんと両親

(長野放送)

長野放送
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