日本で唯一味噌の神様がまつられている、熊本市の味噌天神宮で秋の例大祭があった。コロナ禍で中断していた恒例の味噌の無料配布が4年ぶりに復活し、地域の人などでにぎわった。
全国で唯一 “味噌の神様”をまつる神社
神社の成り立ちを伝える紙芝居から幕を開けた、例大祭。

正式名「本村神社 味噌天神宮」は、今から1,300年以上前の奈良時代に疫病を鎮めることを願い、新薬の神様・御祖(みそ)天神をまつる神社として建立された。

その後「腐った味噌にこの神社のササを加えてみたところ、おいしい味噌ができた」という言い伝えが残され、それから神社は味噌天神と呼ばれ、日本で唯一の味噌の神様として親しまれるようになったという。

10月25日は熊本県内の味噌や醤油を作るメーカーが、一年の感謝を込めて味噌を奉納し、神事が行われた。
熊本県内26社の味噌の無料配布に列
そして祭りの呼び物、味噌の無料配布が2023年は4年ぶりに復活した。

味噌をもらった人からは「助かる、毎日使うから」「一日も欠かさず味噌汁は朝から食べる。(味噌は)大好きです」と喜びの声が聞かれた。

無料配布の味噌には多くの人が列をつくり、地域の人など約300人に熊本県内26社の味噌が無料で振る舞われ、祭りも大きくにぎわった。
(岡山放送)