「熊本暮らし人まつりみずあかり」が10月7日から2日間、熊本市中心部で開かれた。ボランティアの手で作られるこのイベント、熊本の秋の夜を灯籠の灯りで彩った。

暖かい灯りに照らされる会場

2023年で20年目を迎える「熊本暮らし人まつりみずあかり」は、制作から運営まですべて市民ボランティアの手で作られるイベントだ。7日は神事が行われ、関係者がイベントの成功を祈願した。

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そして辺りが薄暗くなってきた午後6時、ボランティアの手によってひとつひとつのろうそくに火が灯されると、会場一帯が暖かい灯りに照らされた。

来場者は「本物の火が入っていて温かみがあっていいなあと思った」「コロナの時に来られなかっただけで最初からほとんど来ている。今年はよりきれいになっている」などと、やわらかくほほ笑んだ。

三角灯籠や浮き灯籠…幻想的な景色広がる

会場には子どもたちが作った三角灯籠も飾られた。幼稚園で絵具などで描いたという三角灯籠を見て、「きれい」と笑顔を向けた。

熊本城の長塀前を流れる坪井川の水面には浮き灯籠が揺らめき、目の前に広がる幻想的な景色を多くの人が写真や動画に収めていた。

坪井川の水面に揺らめく“浮き灯籠”
坪井川の水面に揺らめく“浮き灯籠”

また、2023年は熊本城の特別見学通路や天守閣前広場などにもオブジェが飾られた。

訪れた人は「もともとの熊本城より豪華に見えてきれい」と話し、天守閣と明かりとのコントラストを多くの人が楽しんでいた。

「色々な人たちにとっての『自分たちのお祭り』に」

みずあかり運営委員会・坂口裕俊委員長:
「きれいだなあ」と思っている人、その横で「自分が穴を空けたんだ」と思っている人、色々な人たちの自分のお祭りになってもらえたらと思う。たくさんの人たちが見てくれたこと、たくさんの人が関わってくれたことが本当にうれしい

約3,000人のボランティアの手で作られた「みずあかり」。熊本の秋の夜を優しい明かりで包み込んだ。

(テレビ熊本)

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