10月15日(日)に京都競馬場で牝馬3冠の最終戦、秋華賞(GI)が行われる。

牝馬といえば先日、白毛馬として史上初めてGI勝利を達成したソダシや、2020年に史上6頭目の牝馬3冠(桜花賞、オークス、秋華賞)を達成したデアリングタクト、名牝2頭の電撃引退が発表されたばかりだ。

リバティアイランドと鞍上の川田将雅騎手
リバティアイランドと鞍上の川田将雅騎手
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この2頭を引き継ぐかのように、名牝への道を突き進むのがリバティアイランドだ。今週末の秋華賞で史上7頭目の牝馬3冠へ挑む。

リバティ 変幻自在の「豪脚」に注目

リバティアイランドの特筆すべき“スゴさ”はなんといっても「脚の速さ」だ。これまで幾度となく衝撃を与えてきた。

まずはデビュー戦。ゴールまでラスト600mの走破タイム示す「上がりタイム」で、JRA最速となる「上がり31秒4」を記録した。

桜花賞でまず1冠
桜花賞でまず1冠

牝馬3冠レースの第1戦、桜花賞(GI)では、最後方の位置で最終の直線を迎え、絶望的とも思われたが、その「豪脚」ですべての馬を差し切り、1着でゴールした。

牝馬3冠レースの第2戦オークス(GI)では、好位でレースを進め、残り200mで先頭に立つと、上がり最速の脚で後続を突き放し、2着に1秒差をつける圧勝劇で“牝馬2冠”を達成した。

オークスで”牝馬2冠”を達成
オークスで”牝馬2冠”を達成

この時のレースタイム2分23秒1は、オークス史上2番目に速いタイム。2着に1秒以上差をつけたのは、さかのぼること1975年のオークス(テスコガビーの1.3秒差)以来である。

秋華賞はリバティアイランドの「豪脚」が、どこから炸裂するか、目が離せない。

データが語る“3冠達成”の可能性

これまで牝馬3冠(桜花賞、オークス、秋華賞)を達成した馬は6頭。

史上7頭目となる牝馬3冠へ、リバティアイランドを後押しする「データ」も存在する。
※下記【 】内は左から【1着・2着・3着・着外】の成績

リバティアイランドのように桜花賞・オークスを制した2冠牝馬の3冠最終戦での成績を見てみると…
⇒【6・1・3・1】(全11頭)
…と6頭が3冠を達成している。

また、1995年まではエリザベス女王杯(GI)が牝馬3冠最終戦とされていたが、1996年に秋華賞が創設され、3歳牝馬によるレースの3冠最終戦となってからの成績に当てはめると…
⇒【5・0・2・0】(全7頭)
…さらに2冠牝馬が優勢なことが分かる。

さらに、今年は改修が終わった京都競馬場で3年ぶりに秋華賞が開催されるが、そんなこともリバティアイランドの3冠達成を後押しする。京都開催に限れば…
⇒【5・0・1・0】(全6頭)

「競馬に絶対はない」という言葉があるものの、データを見る限り、リバティアイランドの3冠達成への期待は高まる。

リバティ&川田“最強コンビ”で歴史を

デビュー戦からリバティアイランドとコンビを組むのが、川田将雅騎手(37)だ。

デビューからコンビを組む
デビューからコンビを組む

川田騎手は去年、自身初となる「JRAリーディング(年間の勝利数ランキング1位)」を達成。さらには史上4人目となる「騎手大賞(最多勝利・最高勝率・最多賞金獲得の3部門を全て受賞)」に輝き、絶頂期を迎えている。

そんな川田騎手とリバティアイランドとのコンビはまさに“最強コンビ”だ。川田騎手は秋華賞への意気込みをこう語っている。

川田将雅騎手
川田将雅騎手

――ひと夏を越したリバティアイランドを見た時の印象は?
一週前追い切りでまたがる時に、まじまじと馬を見ましたが、数字(体重の増加)ほどの違いは感じないなという印象でした。

――リバティアイランドにとっての初舞台、京都競馬場の芝・内回り2000mについては?
特殊な舞台で、なかなか難しいコース形態だとは思っていますが、それでも勝たないといけない馬だと思っています。

――牝馬3冠へのプレッシャーは?
もちろん責任というのはとても重たいと思っていますが、それは3冠がかかっているからというよりも、この馬との時間すべてに責任を感じています。そういう思いで過ごしてきているので、今回は3冠がかかるレースにはなりますが、(すべてに責任を感じて)時間を積み重ねてきているという思いです。

――秋華賞への意気込みを
何より無事に当日を迎えてほしいと思いますし、その上でこの馬らしく走って、皆さんが期待する結果を得て、皆さんに喜んでもらえる競馬をお見せ出来たらと思っています。

3枠6番に入ったリバティアイランド。

史上7頭目の“3冠牝馬”となるのか。

そして川田将雅騎手は“最強コンビ”と新たな歴史の1ページに名を挑み、自らの誕生日に花を添えることができるのか。

注目の秋華賞は10月15日(日)、15時40分に発走する。

みんなのKEIBA 秋華賞(GI)
10月15日(日)15時から生中継
https://www.fujitv.co.jp/sports/keiba/index.html

みんなのKEIBA
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フジテレビスポーツ局が制作する競馬情報番組。毎週・日曜日午後3時より放送中。番組MC:DAIGO/佐野瑞樹/竹俣紅 解説者:井崎脩五郎/細江純子 ※放送時間は変更される場合があります