9月28日から、大人気ゲーム「ポケモン」とのコラボイベントを開催している、オランダ・アムステルダムの「ゴッホ美術館」。

この記事の画像(11枚)

普段は、落ち着いた環境で絵を鑑賞するはずの場所が…、一転、殺気だった空気に包まれました。

館内にあるグッズ売り場で撮影された動画には、もみくちゃになりながら、必死に商品に手を伸ばす人たちの姿が。

子供の「手が届かない!手が届かない!」という声にもお構いなしに、大人たちが我先にと商品を奪い合っています。

人々が奪い合っているのは、ゴッホの帽子をかぶったピカチュウが描かれている限定商品です。

限定“ポケカ”を求めて人が殺到か?

なぜこのような混乱が生まれたのでしょうか?
実際に「ポケモン×ゴッホ美術館」に行ったという、オランダ在住の男性を取材してみると…。

オランダ在住 トントンさん:
オランダの現地のニュースで、「転売目的」であると報道されています。
目玉商品はやはりこちらですね。ポケモンのカードバトルで使われているカードで、今回限定的に無料で配布しますよと。

限定販売されているグッズを転売する目的で、人々は殺到したのだといいます。

中でも注目を集めたのは、美術館のアクティビティを体験することで手に入れられる、「ポケモンカードゲーム」のプロモーションカード「ゴッホピカチュウ」です。

現地メディアは、近年マニアの間でポケモンカードが高額取引される中、“限定配布”のこのカードを求めて、転売目的の人々が殺到したと報じています。

実際に海外のオークションサイトでは、この「ゴッホピカチュウ」のプロモカードが、1550ユーロ=約24万円で落札されていました。

限定グッズは完売。
美術館に入場制限がかかるなど、「ポケモンカード」をめぐり大混乱となった今回のイベント。

この事態を受けてポケモンカンパニーインターナショナルは、9月30日に公式SNSで、「希望者が非常に多く商品は全て完売しました」と謝罪。

「ピカチュウのプロモーションカードをより多く提供できるように取り組んでいきます」と発表しています。
(めざまし8 10月4日放送)