バレーボールのFIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023は女子大会4日目を終えて、折り返し。日本代表(世界ランキング8位)は20日のブルガリア戦でストレート勝ちを収め、失セット0の4連勝とした。5戦目となる22日はヨーロッパの実力国ベルギー(同14位)と対戦する。

欧州の実力国・ベルギー(写真:©️FIVB)
欧州の実力国・ベルギー(写真:©️FIVB)
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今大会を迎えるにあたり、日本の眞鍋政義監督が“警戒する相手”に挙げたのがブラジル、トルコ、そしてベルギーだった。ベルギーのエース、ブリット・ヘルボッツは世界で指折りのアタッカーであり、その高い決定力はどの対戦相手からしても脅威に違いなかった。

世界ランク14位の実力国ベルギー

だが今回、ヘルボッツはケガのため来日せず。その予感は大会前からあり、今夏のヨーロッパ選手権でもヘルボッツ不在の試合がいくつか見られた。

キャプテンのセリーヌ・バンゲステル(写真:©️FIVB)
キャプテンのセリーヌ・バンゲステル(写真:©️FIVB)

強豪国を相手にしても1セットあたり平均して7点以上を確実にあげ、一試合20点越えを連発する大エースが抜けると、まるで勝ち星が遠ざかるのがベルギーの現状。ヨーロッパ選手権では自国開催のプール戦を負け越し、最終15位で終えている。

13 マルリース・ヤンセンス(写真:©️FIVB)
13 マルリース・ヤンセンス(写真:©️FIVB)

いざ大会が始まり、ブルガリア(同18位)との開幕戦では身長193㎝のミドルブロッカー、マルリース・ヤンセンス(背番号13)が6本のブロックシャットをマーク。

マノン・ストラギエル(写真:©️FIVB)
マノン・ストラギエル(写真:©️FIVB)

キャプテンのセリーヌ・バンゲステル(背番号7)と対角に入るマノン・ストラギエル(背番号21)の両アウトサイドヒッターがともに2桁得点をあげて、ストレート勝ちを収めた。

ベルギー攻略のカギは

ヘルボッツ不在もなんのその、と好スタートをきったかに思われたベルギーだったが、ここから2連敗。バンゲステルとストラギエルが気を吐くも、相手サーブに苦しめられる場面が目立った。

弓のようにしなった身体から弾丸サーブを放つ和田由紀子
弓のようにしなった身体から弾丸サーブを放つ和田由紀子

となると、日本としてはブルガリア戦で「今大会いちばんの出来」と眞鍋監督が評価したサーブが鍵となるか。

ブルガリア戦でのラスト2本連続サービスエースは圧巻だった和田由紀子
ブルガリア戦でのラスト2本連続サービスエースは圧巻だった和田由紀子

効果的なサーブを繰り出す先発メンバーだけでなく、和田由紀子や石川真佑といった得点を奪えるリリーフサーバーがいるのが、今の日本の強み。連勝を伸ばし、パリオリンピック出場へ前進したい。

文/坂口功将(月刊バレーボール編集部)

FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023
プールB順位表(開催国:日本)9月20日時点
1位:日本 4勝0敗
2位:トルコ 4勝0敗
3位:ブラジル 4勝0敗
4位:ベルギー 2勝2敗
5位:アルゼンチン 1勝3敗
6位:プエルトリコ 1勝3敗
7位:ブルガリア 0勝4敗
8位:ペルー 0勝4敗
※上位2カ国がパリオリンピック出場権を獲得する

FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023
日本戦全戦をフジテレビ系独占中継!
女子大会:9月16日(土)-9月24日(日)
男子大会:9月30日(土)-10月8日(日)
東京・国立代々木競技場 第一体育館にて開催

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。