日本貿易振興機構・ジェトロは、台湾の半導体製造大手・TSMCの進出に伴い、外国企業からの進出ニーズが高まっている熊本に新たな支援デスクを設置する。急増する相談に組織、そして、地域をあげて対応する考えだ。
熊本に半導体特化した支援デスク設置
「熊本・半導体分野等外国企業支援デスク」は、熊本市中央区の熊本商工会議所内にあるジェトロ熊本に設置される。

ジェトロ熊本の所長と、新たに配置される専任スタッフの2人が常駐。外国の企業が進出する際、法人登記など必要な事務手続きができるよう、一時的なオフィスを最大50日間無償で提供したり、必要であれば様々な専門知識を持ったジェトロ本部の職員を派遣し、アドバイスを行ったりする。

また、特徴的なのは、外国の企業から得られた知見を自治体や大学、研究機関などとも共有し、その効果を地域へも波及させていくことだ。

これまで外国企業の進出が多い全国の6都市で、ビジネスをサポートするデスクはあったが、半導体関連と特定した分野でのデスクは初めてだ。
ジェトロ・仲條理事「集中的に支援の必要ある」
ジェトロ熊本によると、2022年度後半から9月までに14社から企業進出の相談が寄せられていて、そのうち12社が台湾企業だということだ。

ジェトロ・仲條一哉理事:
特にTSMC進出決定後に相談の案件が急増していて、集中的に支援する必要があるし、どこに行ったらいいのかを明確にする必要がある。熊本県が先頭に立って大きな産業集積をつくってもらえば、他にもできてくることになるのではないか
(テレビ熊本)