9月8日の深夜、北アフリカのモロッコでマグニチュード6.8の地震が発生した。国際会議に出席するため現地に滞在していた阿蘇ジオパークの職員が、地震直後の様子などを語った。

M6.8の地震 現場は緊迫した状況

9月8日の深夜、北アフリカのモロッコで起きた地震直後、阿蘇ジオパーク推進協議会の渡邊裕介次長は宿泊先のホテルでカメラを回した。

地震直後の映像
地震直後の映像
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映像からは、「いま地震が起きました。照明が割れています。これは火事かな…」と話す、渡邊さんの緊迫した状況が伝わってくる。

阿蘇ジオパーク推進協議会・渡邊裕介次長:
(ホテルの)3階の部屋での揺れは震度5ぐらいに感じた

阿蘇ジオパーク推進協議会・永田紘樹事務局長:
地震に慣れていないヨーロッパ圏の人とかは涙ぐんでいる人もいた

2人は、9月5日から世界ジオパーク国際会議に出席するため、モロッコ中部にある世界遺産の街・マラケシュ滞在中に地震に遭った。

熊本地震の教訓が冷静な行動につながる

永田さんは、熊本地震の教訓が現地での冷静な行動につながったと話す。

阿蘇ジオパーク推進協議会・永田紘樹事務局長:
(熊本地震は)前震と本震があったので備えないといけないと理解したし、外に出たときも(避難が)どれだけ長くなるか分からないが、パニックにならずに済んだのは教訓のおかげだと思っている

また、今回“外国人”として被災したことで、感じたこともあると言う。

阿蘇ジオパーク推進協議会 渡邊裕介次長:
精神的な部分や考え方、日本人の自然との付き合い方を、そのまま海外で「災害のときはこうした方がいいんだよ」と言っても、伝わらない部分が大きいだろう

一方で、地震で混乱が広がる中、モロッコ人の優しさに触れたという2人。

多くの外国人観光客を受け入れる阿蘇ジオパークとしても、現地で受けた「“思いやり”の気持ちを生かしていきたい」と話した。

(テレビ熊本)

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