9月18日は「敬老の日」。鹿児島県伊佐市と湧水町に、歌が大好きで、カラオケで絆を深めて元気に生活している、75歳から87歳までの5人姉妹がいる。
平均年齢81.4歳!5人姉妹の元気な歌
鹿児島・湧水町に隣接する、宮崎・えびの市、京町温泉のカラオケ店。

店を貸し切りにし、女性たちが演歌や昭和の歌謡曲を気持ちよさそうに歌っている。
顔やしぐさがそっくりな5人。実は、5人姉妹だ。

平均年齢81.4歳。元々は9人きょうだいで、兄と弟4人はすでに他界したが、幼いころから仲良しという5人姉妹は伊佐市や湧水町で嫁ぎ先が近いこともあり、今でも月に5回以上は集まっている。
姉妹の旧姓は「春山」。そこで、このカラオケ会にはこんな名前がつけられた。
長女・吉峰アイ子さん(87):
春山国会!春山国会と私が名付けたの。なんかかんか人のことを言うよりも、春山国会をするが!(春山国会をするよ!)と

5人が歌を愛する理由は、5人の故郷と両親にあった。
家族みんなで歌が大好き!
四女・石川マサ子さん(77):
父はお酒が好きで、「一緒に歌え!」って言ってね。母の三味線の伴奏で(千昌夫の)「星影のワルツ」とか歌っていました

芸事が大好きだった両親の影響で、湧水町の実家は常に歌であふれ、家族や親戚みんなが歌が大好きだった。
毎日のように遊んだ神社でも、姉妹で発声練習をしていたということで再現してもらった。
5人で声をそろえて「あーー!!」。

驚くほどの声量だ。
姉妹それぞれの子育てが一段落した30年ほど前から、5人そろってカラオケを楽しむようになったという。
三女・池田アツ子さん(83):
みんなとこうして明日は何着ていこうかなと。自分の身なりもきれいに。それが一番楽しみ

次女・丸山イクさん(85):
お父さん(夫)が死んでから悩んでいたけど、カラオケに行ってものすごく元気になりました

取材日、ステージに並んで歌っていたのは「ソーラン渡り鳥(こまどり姉妹)」。歌う姿を見ていると、5人とも本当に楽しそうだ。
夢は5人でのど自慢出場!
五女・崎山ヨリ子さん(75):
これからもずっと今まで通り5人で活動したい。「のど自慢に出たいね、5人で」というのが夢です

5人姉妹の明るい歌声は、これからも響き続ける。
(鹿児島テレビ)