JR肥薩線を走っていた観光列車「いさぶろう・しんぺい」は10月4日に福岡でラストランを迎える。9月15日にはラストランを前に熊本駅を出発するとあって、人吉球磨の関係者が駆けつけ、その姿を見送った。
ラストランを前に熊本駅を出発
9月15日午前9時半ごろ、熊本駅の在来線のホームにやって来たのは、JR九州の観光列車「いさぶろう・しんぺい」だ。
この記事の画像(7枚)「なくなってしまうと聞いたので、きょう休みだったので、乗れるうちに乗っておこうと思って」「今は人吉に行けなくなってますが、行けたときは、たまに乗ってました」と別れを惜しむ人が駆けつけた。
肥薩線とゆかりが深い、当時の鉄道院総裁の後藤新平(しんぺい)と逓信大臣の山縣伊三郎(いさぶろう)の名前から取った「いさぶろう・しんぺい」は、2004年3月から現在の車両で運行している。
しかし、2020年7月豪雨で肥薩線の一部区間が運休となり、「いさぶろう・しんぺい」も福岡と大分を走る久大線の観光列車に、2024年春に生まれ変わる予定だ。
人吉球磨の関係者に見送られ豊肥線へ
この日は人吉球磨の観光関係者も熊本駅に駆けつけ、その姿を見送りに来た。
人吉温泉女将の会・さくら会有村政代会長:
やっぱり涙が出るぐらい寂しいですね。今まで見送ってきたので何とも言えない気持ち
熊本駅を出発した「いさぶろう・しんぺい」は豊肥線を走り大分へ。途中、阿蘇駅などに寄り、乗客は観光を楽しんだ。
鹿児島からの乗客:
肥薩線の山越えを走っていたので、スイッチバックの立野駅とか阿蘇の外輪山を走って「いさぶろう・しんぺい」に満足
福岡からの乗客:
また新しい観光列車にも期待ですね
10月4日の福岡のツアーがラストラン
「いさぶろう・しんぺい」は9月20日にも豊肥線を大分から熊本へ走る予定で、10月4日の福岡でのツアーがラストランとなる。
肥薩線の観光列車は「SL人吉」も2024年3月の引退が決まっている。
(テレビ熊本)