障害のある子どもを預かる山形・米沢市の施設で、虐待行為が確認された。食べ物以外を口に入れてしまう児童に対して石を渡し、口に含む様子を撮影していた。さらに、給付金の過大受給も明らかになり、市と県から改善するよう求められた。

障害児施設で身体的・心理的虐待

虐待を行っていたのは、障害のある子どもを預かり、発達支援などを行っている米沢市徳町の「supportroom ぱある」だ。2023年6月に「『supportroom ぱある』で虐待をしている」という通報が市に寄せられたため、7月に担当者が調査を行った。

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その結果、施設では食べ物以外を口に入れてしまう児童に石を渡し、口に入れる様子を撮影して、その画像を職員で共有していたことがわかった。また部屋に鍵をかけ、自由に出入りできない状態にしていたことも確認された。

市は「身体的かつ心理的な虐待」が行われたとして、8月に施設に対し改善計画を提出するよう求めた。

給付金の過大受給も明らかに

さらに、この施設が県からの給付金を規定より多く受け取っていたことがわかった。

給付金を受け取るためには、利用者ごとの支援計画を県に提出する必要があるが、山形県によると、一部児童の計画が作られていなかったほか、保護者の確認を得ていない不備があったという。

虐待と給付金の過大受給について、米沢市と県がそれぞれ改善するよう求めている。

(さくらんぼテレビ)

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